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第97話 お酒はほどほどに

「ふひひ、友達いっぱ〜い」


「まだ酔ってるよ真琴さん、もう帰るよ」


「やー、やー」


 そう言いながらベロベロに酔っ払った真琴は暫に抱きつきながら顔を胸に押し付け、暫はそんな真琴の頭を撫で真琴は満更でもないどころか子供のような満面の笑みを浮かべる。


 もはや理性や感情なんてものはない、子供が見ている前で10歳以上離れてる年下に甘える、人間ああなったら終わりだなと凪は思いながら戻って来ていた太一達に真琴を見せないように隠すがもはや手遅れである。


「もう 離れなよみっともない 引きこもりの私よりも酷いよ」


「そうだよマコちゃん、一応あーしと年齢ほぼ変わらないんだしさ」


「やー」


「やーじゃない とっとと離れなさいよ」


「まあまあ2人とも」


「暫っちもなんで嫌なら引き剥がしていいんだよ」


「いや、どうせ直ぐに酔いは冷めますし」



「……なあ太一」


「うん」


「ビームもそうだったけど大人って子供より子供なんだな」


「そうだね」


「そ、そんな事はないとは思うよ、そ、それより大丈夫だった太一くんなんか向こうのほう凄い騒がしかったけど」


「え、えーっと…そ、その…」


「ああ、別になんてことなかったぜ」


「うんうん」



「……うへへ…ん?」


 腑抜けた顔をしながら胸に顔を埋めていると、突然動きを止めいつものキリッとした表情に戻ると顔を胸から離し目を擦りながら抱きついていた暫に目を合わせる。


「…ん?」


「あ、やっと醒めた、いつもですけど飲み過ぎなんですよ真琴さん」


「…ん?なんだすごい頭痛い、何があった」


「いや、何があったも何も真琴さん覚えてないの暫にママ〜ママ〜って…」


「…………はっ」


 完全に酔いが覚めた真琴は自分に向けられる痛い視線と朧げな記憶から今までの事を思い出し顔を真っ赤にさせ下を向きながら暫から離れると


「ァァァァァ!!!!!!!!!」


 と叫びながら海に走って行った。


「ちょ、真琴さん」


「なんであんなになるまで飲むんだか」


「まあまあ、酔い醒ましたようですし放っておきましょう、本人も今は話しかけてほしくないでしょうし」


「お酒って本心を出すって言うけど アレがマコさんの本心なのかな…」


「マコちゃん酔ってる時の方がまだ可愛げあるし、普段からあんな感じでも良さげなのにねぇ〜」


「さ、流石に本人もキツイんじゃないんですか、それよりどうします?もう警察の人来てるし、警察が仕事してる中で遊べないよね」


「もう着替えでご飯行こ お腹ぺこぺこで動けないよ」


「そだねー、いい時間だしお昼にしようか」


「「さんせーい」」


 あまりの恥ずかしさに海に入っている真琴を無視して着替え室に向かうと水着を脱いでいつもの服に着替え直すと真琴以外の全員が近くの道の駅に向かうのであった。



〜〜〜2時間後〜〜〜


 浮島ワイキキビーチに突然現れた幹部と魔法少女達の激しい戦いから2時間が経過した。警察による周囲の封鎖と聞き込みが完了し、ヒーローの戦いで崩壊した建築物や犯罪者が使った危険物の処理を担当するダメージセーブルズが到着し壊れた自販機や売店を直し始める。


「おい、それはそっちだ」


「まったく何で俺たちがこんな事を」


「文句言うなよ仕事なんだからよ、おいそっちちゃんと待てよ」


 2人の作業員が壊れた冷蔵庫をいっせいのの掛け声で同時に持ち上げそのまま階段を登り冷蔵庫を持って行こうとしていると入ってばかりの作業員が階段から足を滑らせる。


「あ」


「おい!!馬鹿」


 冷蔵庫から手を離し壊れた冷蔵庫が階段を転がり下居る警官に冷蔵庫が当たりそうになる。

 

「危ない!!」


「ん?あ!」


 警官は咄嗟のことでかわすことが出来ずに目を閉じで頭を守るような動作をとった。

 

「…………まったく………」


 白と黒の修道服を着た少女がそのことに気づくと「ド」と言葉を発するとその言葉が音符に変わると音符は猛スピードで冷蔵庫に突っ込むと爆発し、下に居た警官を冷蔵庫から守った。


「だ、大丈夫っすか」


「この馬鹿だからちゃんとしろって言っただろ」


「………そうよ、気をつけて犯罪者がいなくても事件は起こるから………」


 少女はそう言うと尻餅をついた警官に手を伸ばし警官を立たせる。


「ありがとうシスタームーン」


 警官からお礼を言われたシスターは当然のことをしたまでよと言う顔をしようとしたが普通に嬉しくなって笑みをこぼし、照れくさそうに長い白色の髪の髪をいじるっていると階段から黒いスーツを着た白髪と白鬚を携える少し年老いた男が階段を下る。


 作業員の2人がその男に気づくとすぐに頭を下げる。


「お疲れ様です、ヘンリーさん」


「あ〜いや、下げなくていいよ私も仕事で来てるからね」


「………あ、やっと来たおじいちゃん………」


「おじいちゃんはやめてくれシスター」


「………事実でしょ、もう今年で79歳なんだしそろそろ引退したらフリーサイズマン……」


「まだ引退する気はないさ」


 そう言いながら杖をつきながら歩くこの男はアント・ヘンリー、またの名をフリーサイズマン、一度終わったと言われるヒーロー社会を再建し第二次ヒーロー社会を作ったと言われる男である。


 ダメージセーブルズの創設者でもあり、シスタームーンの保護者でもある、まぁ…年齢的にシスタームーンが介護してるとも言えるが…ともかくそう言う男だ。


「………無茶しないでよおじいちゃん、引き継ぎなら私がするんだし……」


「小娘に心配されるほど体は壊してないよ、で…四宮君はどこだい」


「は!!あちらに」


「ありがとう」


 ヘンリーは警官にそう言うと炎二の元に向かう。


「お疲れ様です、来てくれるありがとうございます」


「別に構わんさ、それより四宮くん骨が折れたと聞いたけど現場にいるって事は治ったようだね」


「まだ少し痛みますが仕事するには支障はないです」


「ならよかった」


「………久しぶり四宮………」


「君も元気そうで良かったよ、で呼んだのはコレでですね」


「ああ見ればわかるよ」


 そう言いながら炎二はビーチにある黒い何かを指差す、まるで固まった溶岩のようにその場にあった。


「なんだこれは」


「わからない、だが周辺の聞き込みで分かったのが…エバリューターが仲間している恐竜の血液と言う話が出てる」


「………あれの血液?にしては多くないかしら、あの体格の10倍の量がそこらじゅうにあるんだけど………」


「話を聞く限り進化したとかなんとか」


 この黒い何かは暴走したグラディウスがボロボロの体の至る所から流していた血液が固まったものだった。


「で、私に何をして欲しいんだ」


「少し見てください」


 炎二はそう言うと地面に置いていたデカいハンマーを手に取ると血の塊を思いっきり叩いた、普通なら割れたり砕けたりするものだが血の塊は割れる事はなくそれどころか傷ひとつなかった。


 それどころか叩いたはずのハンマーにヒビが生えていたのだ。


「かなりの硬さだな」


「そうなんだ、さっきからはつり機やらサンダーやらで試してみたんだが何の効果もない、一応成分を調べてみたんだが…何一つわからなかった」


「未知の物質か」


「あなたの会社の人にも聞いてみたが誰もわからなかった、だからこの血の塊をあなたに任せたい」


「任せてくれ、こう言うのは私の得意分野だ」

どうもデュエプレでコラボガチャがまだ来てないのにもう既に2万使った作者です、カノンの水着スキンとアンちゃんを狙って引きましたが出たのはスザクのスキンと武者のシク、同じ確率のはずなのに欲しいのが出ませんでした。チックショー!!!!!!!!!


さて、今回本格的にフリーサイズマンが登場しましたが…皆さん覚えてますでしょうか、第8話からテレビの映像としてずっと登場してた人です。

フリーサイズと一緒に出す予定のなかったシスタームーンも登場しましたね、シスタームーンの正体に関しては何となく察せるぐらいには伏線みたいな物を出しているので好きに考察してみてください。


ヒントはシスターです、修道服を着ているからシスターなのではなくシスターだからシスターなのです、そう言えば妹を探してる人がいたような気が……うんこれ以上は黙りますね。

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