第96話 魔法少女対遊び人と遊び人と遊び人
「手加減は」
「【な い わよ】」
ユカイとサイキックスは戦闘体制に入り凪は剣を構え厳戒態勢に移行し、凪は2人を見つめながら剣を握りしめながら警戒していると
「ひゃん」
と言う安易な萌えキャラのような声を出す。
「ふひひひ、掴みましたわよ」
地面に叩きつけたフェイスが凪の足を掴みそのままもたれかかるように太ももに抱きつき頬を擦り付ける。
「はぁ、はぁ…あなたの太ももとても滑らかで白くて可愛いですわ…はぁはぁ」
「き、気持ち悪い!!さ、流石に気持ち悪いって離れてよ」
「おやおやよそ見は厳禁ですよ」
太ももにしがみつき頬ずらしているフェイスを引き剥がそうとしているとユカイが呼び出した虫がこっちに向かってくる。
「あ、あの虫って…」
凪は太一がユカイと戦った時を思い出す、私の記憶が正しかったらアレ爆発するよね、そう思いながらフェイスを引き剥がすと
「もう、いい加減して!!」
そう心の底から叫びながら虫の集団にフェイスを投げつけ、虫はフェイスに激突するとそのまま大爆し、周囲の虫に連鎖して大爆発を引き起こす。
「あ、やっちゃった、でもアレで死ぬ人じゃないか」
「【そ う ね】」
「え?」
背後からサイキックスの声が聞こえ後ろを振り返るがそこにサイキックスはおらずあったのは緑の雲だった、その雲は凪な頭を掴むとそのまま持ち上げると、その雲は静電気ほどの電気を放ち凪を痺れさせる。
「なななな、ここここここ」
「【さあ い き ましよう】」
サイキックは電気で痺れている凪の背後に周ると胸に手を置いた瞬間その手が胸と同化し始め、サイキックスの手が胸の中に入った。
「な、なに…この…かんか…」
「【お ち つい…】」
そのままサイキックスの手は凪の心臓近くに接近するとそのまま心臓を鷲掴みにするとそのまま勢いよく心臓を体内から抜き取るとぎりぎり意識を保っていた凪に心臓を見せつけながら握りつぶす。
「あ…が……」
凪は口から血を吐きながら地面に膝をつく。
「【ふ ふ ふ】」
「相変わらずきついねぇ、さてコレはおまけだよ」
サイキックがテレポートで凪から離れるとすかさずユカイが虫を呼び出し猛スピードで突っ込ませたその瞬間凪の手が動き剣を握りしめる。
「おっと」
そのまま立ち上がり剣先を虫に向けると剣から雷が放たれ虫を爆発させると走り出しユカイに切り掛かる。
「おっと、危ない危ない」
ユカイが大きくのけぞり剣をかわすが、剣はユカイの頬をかすめゴムのような白い肌を切り、その肌の下のうすだいだい色の肌を露出させる。
「ん?あれ…」
「ハハハあともう少しだったねぇ〜」
ユカイは笑い、ジャンプして距離を放すと服の裾に隠れていた虫を突撃させるが凪はその虫を切って爆発させ、距離を置いたユカイに剣を投げつける。
「おっと」
投げつけられた剣をバク宙をして避けながら腰につけたポーチから石を取り出しその石を投げつける。
「え?何で石?」
と思って油断しているとその足が地面に落ちた瞬間に爆発し慌ててその石から逃げると目の前に緑の雲が現れその雲が人の拳の形を作り出し殴りかかってくる。
「【や れ】」
「来てゴッドウォーズ」
凪は右腕を後ろに伸ばすと飛ばした剣が凪の手のひらに戻って来てその剣を握りしめその雲を切り、そのまま剣を地面に突き刺すとサイキックスの足下の地面が割れその地面から光の鎖が現れサイキックスを縛る。
「【あ ら】」
凪は石を走って避けながら光の鎖に縛られているサイキックスの顔面に飛び膝蹴りをくらわせ、さらに頭に踵落としをくらわせサイキックスを気絶させると胸ぐらを掴んで爆発から起き上がって来たフェイスに投げつける。
「ぐべ」
「そこで大人しくしてて、次は…」
飛んでくる石めがけて剣を投げ空中で雷を放たせ全ての石を爆発させる。
その剣はそのままユカイに向かい飛んでいきユカイは石を投げつけるが剣に傷はつかず勢いも変わらない。
「まずいねぇ」
そう呟きながらカブトムシを呼び出すとそのカブトムシにフリーサイズ分子と書かれた注射器を注入しカブトムシを10mほどに巨大化させるとそのカブトムシに乗って剣を避ける。
「きて、ワンデイ」
カブトムシに乗って空を飛ぶユカイを剣は自動追尾し、凪はその間にワンデイを呼び出し狙いを定めようとしているとサイキックスをどかして起き上がってフェイスが突っ込んでくる。
「え?まじまだ来るの」
「おおまじですわよ」
地面に突き刺さったデカいカッターナイフを拾い切り掛かってくる。凪はワンデイを地面に突き刺すとその攻撃をしゃがんでかわし足元を蹴ってころばせるとフェイスに抱きつく。
「え?そんないきなり、まだわ、わたくし心の準備が…」
「…マジカルダイナマイト」
「え?」
凪の体が激しく燃え始め周囲の景色を歪ませるほどの高温を放つ。
「あ、あっ!!ちょっとあ、あつい、離しアッツ!!アッツイ!!クソ暑いですわぁ!!」
凪の体が眩く輝きを放ち大爆発を引き起こす。
何度も使っているからか爆発の出力はコントロールできるようになっており、流石に最大出力の爆発ではなく威力を抑え半径5mぐらいの爆発をフェイスにくらわせる。
……威力押さえてこの爆発か。
「ぐ…べぇ…」
爆発をモロにくらったフェイスは口から煙を吐きながら気絶して地面に倒れ込む。
凪の体が体が再生し気絶して倒れているフェイスの体を能力で再生させる。
「まあ…生きてるのは分かってるんけど流石にね」
そう言いながらワンデイを手に取り剣から逃げているユカイに狙いを定める。
「クッ…フユカイだねぇ〜この剣」
「ウォーズ!!光線!!」
凪がそう命令すると剣先からビームが放たれカブトムシに命中しユカイは急いでカブトムシから離れるがその瞬間を狙いワンデイを引き矢を放ち空中で無防備なユカイに命中する。
「ご…ブッ」
矢をまともにくらったユカイは気絶し地面に落下中のユカイに剣は近づくと持ち手の方をユカイに向けそのままユカイの服に引っ掛けるとそのままゆっくりとユカイを地面に下ろす。
「ふう…終わった」
凪は剣を握ると周囲を見渡し周囲を確認しているとドロップスの体に伸ばした巻きつけ拘束した穂乃果が海からあがってきた。
「あ、ファンさん」
「もう びちゃびちゃだし服はくっつくしで最悪 で…何この状況 まさか倒したの1人で3人を」
「うん苦戦したけど何とか倒せたよ、ファンさんもドロップスを倒せたんだね」
「海の中に引き摺り込んだら簡単にやれた」
「それは良かった、で…あと1人残ってるけどどうする」
そう言いながら剣をお手製ハンモックでくつろいでいるクローシアに向けるとクローシアはゴシップ誌を閉じハンモックから降りる。
「ふぁあ、まさか本当に倒すとは思ってなかったお姉さんびっくりだわ」
「であなたもやる気なの、それなら全力で相手するけど」
「別にやる気はないわよ、これは私の目的とは違うし、そもそも貴方達と私に敵対する理由はないわ」
「…そうなの?」
「だからここはお姉さん大人しく帰るわ、一応…」
クローシアが指を動かすと気絶している全員に糸が巻きつき地面を引きずりながらクローシアに引き寄せられる。
「この子達は回収するわね」
「そ そんなこと私達が見逃すとも思う? ここは警察が来るまで拘束するに決まってるじゃん」
「言っとくけど警察に捕まっても意味ないわよ、倉庫の時のドロップスと同じようにまた回収させるだけで意味ないわよ」
「…ぐ ぐぬぬ せっかくビショビショに濡れたのに意味ないのかよ チッショー」
「まあまあ落ち着いてファンさん」
凪はゴッドウォーズから手を離し元のピンク色の姿に戻る。
「ふふふいい判断よ、無駄なことに時間は使わないほうがいいわよ」
クローシアは背後に魔法陣を浮かべるとその中に糸でぐるぐる巻きにした幹部を放り込む。
「じゃあね魔法少女ちゃん」
そう言いながら手を振り魔法陣の中に消えていった。
どうも後書に書こうとしていたネタを忘れた作者です、5個ぐらい書こうとしていた内容があったんですが4つド忘れしましたね、なんで今回は覚えている後書きを書こうと思います。
ただこのネタ書いた気がしますが…書いてない気もするので書きますね。
皆さん前回のエピソードで出て来たボブを覚えてますでしょうか、実はボブには元ネタがあるんですね元ネタはmarvelに登場するセントリーです、marvel版スーパーマンと呼ばれるキャラクターです。
どこら辺を元にしたのかと言うと薬物中毒者と言う点と薬物で力をつけた点を元にしました、他にも元にしてたりしてますがそれを話すと長くなるので書きませんがボブのめちゃくちゃなキャラ設定はセントリーを元にしているからですね。
ちなみに同じエピソードで敵として登場したハイチュリオンの名前は同じくスーパーマンをパク…意識したキャラクターのハイペリオンをモチーフにしました。
みなさん気づきましたでしょうか、と言うか気づくわけがないですねそこまで知名度がないキャラクターですしね。こんな感じで小ネタ程度の元ネタがあったりするキャラクターがいますので時間があれば探してみてはどうでしょうか。