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第87話 せっかくの海

「チッ暑いな全く」


 時雨は飲み干した缶ジュースをゴミ箱に投げ捨て、片方の手で持っていた3つのジュースをビーチパラソルのしたでくつろいでいるフェイスに投げつける。


「ぐべ!!」


 黒いワンピースを着たフェイスの顔面に3つのジュースが命中する。隣にいた紐みたいな水着を着て緑の目隠しをしたサイキックスがメロンジュースを取りキャップを開ける。


「【あ り が とう】」


「……な、何してんだゴラァ!!痛いじゃありせんか」


「こんな馬鹿暑い中買出しさせやがって、自分で買いに行け」


「あなたが魔法少女を探してくるとか言うからそのついでに行かせたんじゃありませんか」


「で、見つかったのかしら魔法少女」


 全身に包帯を巻きその上に短パンとシャツを着るクローシアは糸を伸ばしてコーラを取ると糸を戻してコーラを手に引き寄せる。


「全く暑いわね今日は」


「ならなんで全身に包帯巻いてるんだよ取れよ」


「わたくし最近あなたがWのシュラウドに見えて来ましたわ」


「と言うかなんで包帯の上から服着てるんだよ、脱げばいいだろ脱げば」


「【だ め よ】」


「なんでだ」


「【キャラ が う す く なる】」


「包帯が私のトレードマークだから」


「鬼道がゴーグルを外さないのと同じ理由ですわね」


「くっだらね」


「で、どうだったの」


「クラフトは見つからなかったが…暫が居たよ」


「暫って!!マジカルパープルの事ですの」


「五月蝿えなぁ、それ以外誰がいるんだよ」


「あら生きてたのね」


「【し ん だ と思ってた】」


「ちょっとちょっと、どこにいらしたの、ご挨拶…ごほんエチエチな水着姿を写真に」


「逆だろ、と言うか…見ない方がいいぞ、指もなかったし、隠してはいたが傷だらけで…太ってた…」


「【体温 が上がってる わよ】」


「あらまエッチ、そう言うのが好きなのかしら」


「う、五月蝿えんだよテメェらごちゃごちゃと、と言うか男連中どこ行った」


「【あ っ ち 見て】」


「あ?」


 サイキックスが手から雲を作り出して矢印を作り出し、その矢印の先にはメイクを取り黒い水着に白いシャツを上から羽織るユカイとそのユカイと楽しそうに喋るギャル達が居た。


 普段のバカ殿ファッションとは思えないほど美形でムキムキすぎない程度に筋肉があり、ムダ毛が一切なく、水着の男性モデル顔負けのイケメンの姿がそこにあった。


 普段の姿を知っている時雨は口を開けて唖然としていた、まぁ…わからなくはない。志●け●がメイク落としたらベ●・ア●レックになってたら驚くに決まっている。


「ねえねえお兄さん、どこから来たの」

「うちらとお茶しない」



「…え、あれ…マジ」


「【も の ほん の 本人よ】」


「どうしてメイク取ったらあんなのになるのかしらね、普段はあんななのに」


「理解に苦しみますわね、わたくしアレ見てから頭が痛いのですけどドロップス頭痛薬持ってません」


「持ってるわけないだろ、と言うかモテすぎだろ20人ぐらいいないか」


「本人のノリがいいからかしら、なんかイラつくわね」


「普段の態度といい、今のところ人らだけ勝ち星あげてるからかしら」


「何だかイラついて来た」


「わたくしもですわ」


 とてつもない殺気が溢れ出ている女性陣に口出ししたら自分に白羽の矢が飛んくることを察し時雨は何も言わずチェアーに座る。


「なんでアレがモテるんだよ」


「【う ら やま しいの】」


「そりゃ…まあな」


「【でも あなた ここに 女子は3人も いるのよ】」


「女子がどこにいる」


「「あ?」」


「と言うかせっかく海来たのに誰も海入らないのかよ、海きたんだから海いけよ」


「【あ な た は いいの】」


「体力を温存したいだけだ、暫がいたってことはクラフトもどこかにいる」


「どっかと言ってもこの人ですわよ、簡単には見つからないですわ」


「それもそうだな今日は普通に海で遊ぶか、あいつら事件が起きないと変身しないだろうし」


「あら、事件がないなら起こせばいいんじゃないかしら」


「こんな暑い中でか?俺はやだね」


「賛成ね」


「所で…ビームのやつはどうした、ユカイはモテててイラつくのはわかるがビームはどうし…」



「きゃあー!!!!」


 1人の女性の声がビーチに響き渡り、ビーチにいた客が一斉に同じ方向に逃げ始める、時雨達はその理由を直感で察しため息をこぼす、絶対ビームのやつがなんかやったわと


「…どうします」


「どうって」


「あの戦闘狂が」


「【お め あて が 来たわよ】」


 3人の魔法少女がビーチに現れビームがいる場所に向かっていた、その姿を肉眼で捉えた時雨達はわりかし深めのため息をこぼしながら髪につけた認識改変バッチを外しそれぞれの戦闘の準備を整える。


「やっぱり事件を起こさないとダメだったな」


「もう少しゆっくりしてたかったのに」


「あのおばか、後で説教ですわね」


 準備が完了した時雨は魔法少女に向けて煙幕を投げつけその煙幕が凪の顔面に激突し顔にめり込みながら爆発し周囲に煙を作り出し、その煙が消えないうちに急いで移動し、魔法少女達の目の前に立つ。


 暑さのせいでやる気が出てない時雨だが大きく息を吸い、魔法少女達を睨みつけながら口を開く。


「よう、今度こそ決着つけてやるよ」

どうも明日は5時起きの作者です、いろいろ話したい話はあるんですが、5時起きなのでここで終わりますね、ではおやすみグッナイ、まあ投稿されるのは朝なんですけどね。

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