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第1話 セイラムから来た少女

 どうしてこうなったのだろう、白とブラウンのゴスロリに近い格好をする小さな女性は、拳銃を口に加え頭から血を流しながら床に倒れる男を眺めながら床に頭を叩きつける。


 割れた防弾ガラスの向こう側には自分の胸にバターナイフで何度もつき刺す紫髪の少女。


 けたたましいサイレンと血で真っ赤な床、その床で暴れる恐竜とそれを押さえる2人の魔法少女に拳銃を向ける女性。


 そして長い廊下を血を流しながら歩くボロボロな男とその男に肩を貸す金髪の警察官。


 どうしてこうなった、それは登場人物達にはわからない、だけどわかっているのは敗北の日と言うこと。


 そう今日は敗北の日、理性なき狂人に敗北し空から落ちる日。




        2024/4/22 月曜日



『8時20分 8時20分 今日の天気は』


 いつもながらテレビが今日の天気を流す、今日は一日中雨、洗濯物は室内に干さないといけない日、それを聞いたピンク髪の少女はバッグから折り畳み傘を抜き教科書を詰める。


 今日の1限目は数学 2限目は英語 3.4限目は美術 5限目は社会 6限目はなし 美術は美術室に教科書とパレットがあるからバッグに入れるのは3教科だけ、だからバッグが軽い。


「これで良いかな」


『では次のニュースです、昨夜の夜7時に西音市立図書館に何者から侵入しました』


 キャスターの読み上げと共に映像が切り替わり図書館の映像が流れる、図書館の壁が壊され警備ロボットが棚に押しつぶされ床には本が散乱していた。


 現場は警察が封鎖され金髪の40代程の警察官が能力で手を燃やしながらマスコミを押し退け現場に入っていく。


 その後を犬の顔をした獣人や腕が翼の鳥人の警官がついてくる。


『防犯カメラの映像から複数の能力を持つ人間だと言うことがわかっています、当初は017(ムイナ)の犯行と思わていましたが……』


「最近物騒ね」


 洗濯かごを持つ少女の母が少女の頬っぺたについたケチャップを濡れたハンカチで取りながらテレビのチャンネルを変える。


「別に変えなくてもいいんじゃない、朝ドラは終わってるよ」


「録画してあるから大丈夫、それにこのニュースはスマホで見たから別にニュースがみたいの」


『昨夜の夜7時に……』


 別の番組で流れたニュースと同じ場所がテレビに映されている。


「………変える?」


「いやもうお母さん録画した朝ドラ見る」


「じゃあ私学校行ってきます」


 少女はバッグを背中に背負いリビングの扉を開ける。


「ちょっと待って」


 母親が少女を止める。


「名刺忘れてるよ、ほら止まって」


 胸ポケットに猿渡(さわたり) (なぎ)と書かれた名刺をつけ、頭の寝癖を整える。


「あ、忘れてたありがとうママ」


「まったくおっちょこちょいなんだから、生活ノートは入れた?ほら絆創膏も」


「怪我しないからいいって」


「そう言うわけにもいかないでしょ、あなた危険ごとにすぐ突っ込むんだから」


「そんなことないよ」


「じゃあ目の前で喧嘩が起こってたら」


「止める」


「そんな力ないでしょ、あなたは他の子と違って能力も特殊な種族でもないんだから」


「能力ならあるよ」


「頑張りっ子?」


「優しい」


「それは個性よ」


「個性も能力でしょ」


「漫画の見過ぎよ、髪の毛なんて食べても能力は手に入らないのよ」


「わかってるよママ、じゃあ行ってきます」


 凪は玄関のドアを開けて外に出る。


 今日の天気はニュースが言ってたように雨が降っている、気温は地味に高いこれなら上着を脱いでもいいかもしれなかったと凪は思ったが周りが冬服ばかりなのを見て諦める。


 家から学校までは歩いて10分、ホームルームは8時50分から歩いて余裕で間に合う、そんなことを考えながら学校に着く。


 ホームルームの後に朝の読書時間でTheBookを読む、この本を読むのはこれで3回目だそんなにこの本が好きなのかと言うとそう言うわけではない。


 単に本を読むのが好きじゃないから読んでいるふりをしているだけだ、でも読まないと眠くなって寝てしまい担任に怒られるため第四章の戦闘シーンを何度も読み返す。


 そんな暇で退屈な時間が終わると数学の授業が始まる。


「はいそれじゃあ9ページ開いて」


 教師が黒板に書く問題をノートにうつし教師が答えを書くまで頭の中でちびちびちゃぱちゃぱと愉快な音楽が流れ自然と口角が上がる。


「じゃあ答えを…猿渡さん」


「…え?はい!!」


 いきなり当てられ焦りながら立ち上がり黒板を見つめる。


「えーっと……」


 少し焦りながらも横を見るとクラスメイトが先生に見えないようにノートを見せ、そのノートに書かれた答えをそのまま口に出す。


「正解です」


「ふぅ、ありがとう領くん」


「ちゃんと見とけよな」


 椅子に座り流石に2回も当てんやろと思い窓の外を眺める。


 キラン


「ん?」


 窓の外から見える第二校舎の誰もいないはずの屋上が黒く光った、黒は可視光線が吸収され反射が無い状態の色、本来は光るはずのない色である。


 そんな黒が光り輝いているのだ、勉強が得意な方ではない凪でさえその違和感は気づけた。


「何あの光」


「え?先生あれ」


 その光にクラス中が気付きざわめき出す。


「なんだあれ」


「スマホあったら撮ったのに」


 ピカン


 雷のように目を瞑るほどの鋭い光で目を閉じる。


「なんだったんだ今の」


「ちょ…何あれ」


 屋上の黒い光はなくなりその代わりに1人の15歳ほどの見た目をする男が突っ立っている、だがその姿はとても奇抜な格好で、頭にゴーグルをかけ髪型は逆立ったツンツンヘアで赤色。


 胸にDとデカデカと書かれた青緑色のシャツの上に暴走族のような黒の特攻服を羽織り、通称ドカンと呼ばれる青紫色の幅広ズボンを履き、靴は人でも殺すのかと思うほど先がとっきんとっきんに尖った赤色の靴。


 よく言えばビンテージな格好、悪く言えば昭和レトロな奇抜で馬鹿みたいな格好をした160cm程の身長をした少年が屋上に立っていた。


「え、ダサ」


 誰もがそんな事を思う中センスのかけらをゴミの日に出したような少年はどこからかドロップ缶を取り出し、そこから1つのドロップを口に加えると屋上から身を投げ出した。


「え?うそ」


 少年は空中で体を体勢を変え外壁に足をつけるとその外壁を思いっきり蹴り、凪のいる2-2組の教室に突っ込んできた。


 窓ガラスは割れ教科書と机が宙を舞う。


 その場にいた全員がパニックに陥いる、叫び声をあげその場に立ち尽くす者、一目散に教室から出る者、机の下に隠れる者、反応はさまざまだった。


 凪はと言うとただ見つめていた、目の前にいる少年を


「…一度だけ言う」


 もう少年の話を聞こうとしているのは凪ぐらいだと思うがそんな事はお構いなしに少年は口を開いた。


「レスを知ってるやつは出てこい」

 ご視聴の皆様久しぶりの投稿になりましたね、久しぶりの投稿すぎて書き方が若干忘れてしまった所もあるんですが今回の話はどうでしたでしょうか。


 久しぶりで文章が変なことろがあるかもしれませんがそれが私です、それとタイトルとあらすじが全く思いつきませんでした。


 まぁタイトルには意味があるんですよ、それは深い深い意味があるんですそう水溜まりぐらい深い理由があるんですよ、まぁなろう受けはしないだろうなぁ。


 それにあらすじはどうにかしたいですね。

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