シャイで素直で残酷で
はじめましてのとき
シャイなあなたは恥ずかしがって
全然言葉をくれなかった
お互いを知ったとき
シャイなあなたは勇気を出して
煌めきを宿す星をくれた
仲良くなれたとき
素直なあなたは微笑んで
輝くような言葉を囁いた
私が躓いたあのとき
素直なあなたは立ち止まり
そっと口を閉ざした
あなたが歩き去るとき
残酷なあなたは何も残さず
私だけ独り残された
さようならのとき
残酷なあなたはもういない
私だけ独りここにいる
うつろな星とむなしい言葉
そして寂しさだけが残る
何を間違えたか分からない
そして今日も間違える
困惑と絶望に満たされ
そしてぽっかりと穴があく
誰も答えをくれないままに
また新しいあなたがやって来る
シャイで素直で残酷で
途方もなく恋しいあなたがやって来る
いずれまた去っていく
そんなあなたがやって来る
それでも作者は読者を想い
掻き乱されながら 独り筆を執る
☆☆☆☆☆
こんなのが日常茶飯事の弱小作者。
書きたいから書くんだけれど。
それでも、読んでほしいと思う日々。
★★★★★