表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

第十二話 無策

暫くの間、朝の清清しい朝日が入る森の中を水滴を見ながら歩いていると

パッと視界が開ける。

そこには確かに川つーか池があった。

正確には川と池

池の広さはかなりある、100mぐらいはあるのかな?いや200mか?

鳥やちょっと大きい草食動物が水を飲んだり浴びたりとほのぼのとしている

奥にある山からの川と池の合流地点付近に人影らしき影は見えるけど、とりあえずほっとこう

そんなファンタジー的な風景の中、微妙に場違いなような建造物が一つ

視界の真ん中に山とそこから流れる川、その右側。

池の右側に小屋があり、その小屋の形が何故か銭湯に見えなくも無い・・・

混浴覚悟な露天風呂っぽいのもある・・・・・入る人・・・居るの?

まぁ流石に敷居はあるだろうなぁ。っていうか一体何なんだろうアレは・・・・

そんな事をさておき、顔を洗って何故か持っていた歯ブラシと歯磨き粉を

使って歯を磨いたりしてた。(・・・・・本当になんで歯磨きセットなんか持ってたんだろう?

その後一旦皆の元へと帰り、皆を池まで案内していと所だ

朝の木漏れ日(もうだいぶ日があがってるが・・)は寝起きにはそれなりに良いらしく

皆気持ちよさそうに歩いている。

「さぁて、そろそろだぞぉ〜」

と言った後視界からふっと木が消える。

「わぁ・・」っという声ともにぎょっとする。

ついでに俺もぎょっとした。

熊が・・・・・熊が・・・

普通のサイズの熊っぽい生き物がホクホク顔をしながらタオルを頭に載せ

二足歩行で目の前を歩いていった・・・・

「な・・・なんだありゃぁ?」

「とりあえず、熊・・・だよね?」

虎くんと猫さんが自分達の心の声を代わりに言うが、後はしーんとしてた

まぁやっぱりウェバさんだけは平気な顔をして熊に喋りかけていたけど

一体何処までこの人はのんきなんだ?

ウェバさんが熊から聞いた話ではあそこの温泉は、それなりに有名で

知らないのはエルフの森の住人ぐらいだそうで。

それで、案の定好奇心旺盛なウェバさんのお願い(ごり押し)で温泉宿に一泊

することになった。

というわけで、今は案内された部屋でホゲ〜っとしている。

なんというか、かんというか。

色んなことを外見だけで判断するのは良くないんだなぁ、とか考えていた。

理由としては、あの熊は意外と親切で人語も喋れるという事と

宿が外見とは裏腹に中が広すぎる。

扉を開けると、30人ぐらいいても特には狭さを感じさせなさそうな長いロビー

床から天井まで10mぐらいありそうな高さ。

ロビーの奥には宴会場や遊び場その他もろもろ・・・

そして何故か上の階がある。

外見は宿っていうか旅館にニュアンスが近い。

のだが、かなりの部屋と階数がある・・・・・・・

ここはどこぞの四次元空間なのだろうか、と思ってしまう・・・

が、実際は魔法なのだそうだ。

此処に初めてくる客は大抵驚くそうだ。

そのためというかなんというか、此処を建てた魔法使いが説明しに来るらしい。

余程暇なんだろうなぁ・・・多分

実際、暇だったらしい。

案内人の妖精(自分は使い魔だと言っていたが・・・)の人がいなくなって

そんなに時間が経たない内にノックが聞こえた。

はーいっと言いながら扉を横にスライドさせて開けると

意外な人物が目の前にいた。

てっきり、常にヒッヒッヒとか言ってそうなおばぁちゃんやホッホッホとか言って

パイプを吹かすじいちゃんのような魔法使いを予想していたんだが、外れた。

目の前にはかなりスタイルの良いボンキュッボンなお姉さんがお茶を啜りながら正座をしている。

まぁもちろん、俺の前にも付き添いの使い魔さんが淹れてくれたお茶がある。

因みに俺一人だけ、この話につき合わされている。

最初この部屋に付いたときに、リーダーだけ残っていてくれと、言われたからである

別に俺がリーダーな訳ではないのだけれども、皆俺を指差すなりそそくさと

温泉へと行ってしまっていた。

話の内容は、自分はかなりの魔法の使い手でサウザンドマスターとかいう称号を

貰っているらしい。

そして、サウザンドマスターになった後、暇になったから、覚えた魔法を使って

この温泉宿を建ててみたら、面白くなったんだそうだ。

もうそっから先はほとんど自慢話に近かった。

建てるに当たって、どこの水がいいだろうかとか探したり土地を収めている種族と

話あって喧嘩しそうになって大変だったりとか、魔法の形成術式だとか属性魔法の使い方とその注意点だとか、訳がわからない話ばかり。

そんな話が三時間ほど続いた。

正直。かなり疲れた。

しかし、なんでこう凄い魔法使いって美人だったりイケメンだったりするんだろう。

お年寄りよりとか幼女とかよりはいいけどね。

魔法使いは自分の名前も言わずに、出口の方へ歩いていって

部屋から出る前に思い出したかのように、こう言った。

「あんた、早いうちにここら辺から遠くに行ったほうが良いよ?特に森の奥には行かない方が良いよ♪ひどい目にあうから♪」

そんなウキウキした妖艶な顔と目をキラキラさせながら言ったら、変に怖いじゃないか・・・・・・

とりあえず、明日のうちにここら辺を離れよう・・・・・・・

と、思ったんだけど。

この宿があまりにも面白すぎた。

何だってありとあらゆる種族がここに居るんだ、人語が理解できる動物が闊歩していたりしたり

その他にも定番的な卓球ぽいものがあったりマッサージ室があったり。

とにかく直には飽きそうになかった。

そんなこんなで遊んでいるうちに多分3〜4日は居てしまった。

そんなに過ごしてから気がついたのだけれど

「なぁこの宿って普通にお金取られないのか?そして俺らってこの世界のお金ってもってたか?」

・・・・・・暫くの沈黙の後

「もってない・・・よな・・・」

だんまりを続けるみんなの代弁として、ボソっと俺が言った・・・

「ど・・・・どうしよ・・・・・」

顔からダラダラと汗を流している猫さん(いやまぁ実際はそう見えないんだけどね

を中心に黙りこくる皆・・・・例外のごとくあの人は居ないんだけど

・・・・・・・・

「あ〜その事ね〜・・・ちょっとまってね〜いい仕事あるから〜」

と言って部屋の奥へと潜って行く魔法使いだった。(潜って行くってのは部屋の周りに魔法書

や魔道具やらの物が山のように積んであって部屋の中にもう一つの部屋があるように感じる)

暫くして奥から戻ってきた、奥から何か書類みたいなものを取ってきたらしい。

「んじゃこれをやって来てくれれば、そうねぇ・・・・一日半分ぐらいチャラにしてあげる。」

と、彼女が渡してくれた書類には・・・・・・・・・

その内容を見た皆は「よし!」って感じの表情が出ていたが、前に彼女に忠告を受けていた

俺には、どんな災厄が降りかかるのか想像が出来なくて頬に嫌な汗をかいていた・・・

「んじゃ多分今日中に出れば明日には戻ってこれるだろうから頑張って〜、あ〜あと私の事

を言えば、通してくれるだろうから。」

「あの〜名前すら紹介してもらってないのですが・・」

「あ〜そうだったわねぇ〜・・・んじゃミストとでも言えば判ると思うわ。」

と机の上にある山済みの書類に目を通しながら、かったるそうに言われた・・・

貰った依頼書に目を通しながら出て行く直前に、一度ミストさんをチラっと見たら目が合った

その彼女の目には、やはり何か企んでいるような目であった・・・・

絶対あの人元から俺らを黙って送り出す気なかったな・・・楽しんでるもん・・アレ・・

で、依頼書の内容はというと

「ダークエルフの森へと向かい族長に会い、仕事をして来い。」

これただのパシリじゃね?

まぁ仕方ない事なんだけど、ただのパシリだよなぁ〜・・・

しかも、これもう使わなくなった紙かなんかの裏に書いてあるし・・・

とりあえず文句をいっていても仕方がないので渋々行く事に決め

必要な分だけの荷物を持って、道案内役として一緒に行ってくれる

使い魔さんと供にダークエルフの森へと向かったのだけれども。

何故か妙な不安があった・・・

んー最新速度が遅い・・・

続きを書いておりますが、ネタが思いつきませんねー

とりあえず完走するまでがんばりまっつ( ・ω・)q

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ