第十章 見張り
―見張り(俺&加藤)―
とりあえず、皆が寝静まり辺りは特に音もしないなか
他に動いているものの気配がしないため夜空を見上げてみると
自分らが住んでいた街では見られなかった星が、よく見えることに驚いた
その驚きを隠せず、ついボソっと言ってしまった
「星ってこんなにも多くて綺麗なんだな。」
言ってから気づき、恥ずかしくなり慌てて虎君の方を向くと
虎君も俺と同じように夜空を見上げていた
こんなの見たこと無い。という感じに食い入るように見上げていた
コイツも俺と同じ気持ちか・・・と安心した後ちょっとこそばゆい感覚を感じてしまい
フフフッっと笑った後また夜空を見始めた・・・・・・
もちろん、周りの警戒はしながらだぞ?
―・・・・・此処の星は綺麗だ
此処に来る前の所でも星を見ていたが、ここの星空ほど綺麗なでは無いと思った
しかも、淡く光っている星もよく見える。
あそこの空気はそんなに澄んでいなかった
迷ったときは後悔したが、今は良かったと思う
ただ少し心残りなのはこの夜空を弟にも見せてやりたかった・・・・
―見張り(福田&信義)―
多分4時間ぐらい寝た後加藤君たちに起こされた
こういう事に慣れていないから、ちょっと眠い
信義君はなんか慣れてるっぽくて眠くないみたいに見える
彼は上をずーっと見ている、何でだろう?と疑問に思っていると
起こされたとき加藤君に「上を見てみな面白いものが見れるぜ。」
と言われた事に気がついて上を見上げてみる
と、そこには数多の人々を魅了する理由に相応しい星たちがいた
キラキラと光る星たち、同じ光を放っているものは無く皆それぞれ個性的豊かに光っている
周りにほとんど明かりが無いため、淡く光っている星の光もよく見えた・・・・
この世界に来てからは何も悲しい事も辛い事も無い
きてよかったと心から思った。
―起こされてからアイツに上をみな。と言われた
何がそこにあるのかと思い見てみると、そこには満天の星空があった
星なんて興味が無かったけど、この星空は素直に見とれた
だけど、この星空はいつまでも続かない事に気がつくと少し悲しかった
―見張り(月日)―
私はたっぷり6時間ほど寝た後見張りの最後をしていた。
本当ならもっと早くに起こされていてもいいんだが、皆この世界の夜空に見入っていたそうだ。
皆寝る前とは大違いな安らかな寝顔をしている。
こんな寝顔を見るのは久しぶりだな・・・・・
この世界に来て多分皆相当変ったんだと思う。
初めて会ったときの悲しい顔や険しい顔。
その顔になるためには相当なことが無い限りできない。
疲れているとかそういうんじゃない、もっと違うどす黒い何かだ。
何故、ただ普通にあの世界に退屈という名の憎しみを抱いていた私達が
この世界へと飛ばされたのかは、判らない。
ただ少なくとも、あの世界には居たくなかった。という思いはあったはず。
だがしかし、今この事を考えるのはよしとこうかな。
皆が感動した星たちだ私も少し見たい。
っと、さっきまで福田さんが一生懸命にウェバさんを起こしていたがどうしたのかな?
私は気がついてそちらに視線を送ると
途中で力尽きてウェバさんに被さるように寝ている福田さんの姿が見えた
そのままだと寒いだろうと思ったし、ウェバさんも苦しいだろうと思ったので
少し福田さんをずらして、上掛けを掛けてあげた。
結局ウェバさんは起きなかった・・・・そして私は寝てしまった(恥
だいぶというか、2ヶ月以上間があいてしまいました(;・ω・)
べべべ!別にサボっていたわけじゃぁないですよ?!
最近ですねぇちょっと忙しくて最新が出来なかっただけなんですよ?
ネタは忙しい合間に出てきますし、もう一つの詩の方もちゃんと書いてますよ?!(汗
にしても、豚インフルの繁殖力はすごいですねぇ・・・
とりあえず世界に広まるんでしょうねぇ・・
とまぁ自分は掛かってないので、これからも健康体でいる事を心がけますよー( ・ω・)ノ
皆様も掛からぬようにしてくださいな。