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鷲の勇者の冒険譚  作者: 凡才 鷹
第1章 迷宮編
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初戦闘!

その魔物は飢えていた。

戦闘の疲れからか、下層に設置されていた罠に誤ってはまってしまい、最下層に来たらしいがここの魔物は自分よりも格段に強く、勝つことが難しい。仮に勝てたとしても、大怪我は免れないだろう。


勝てそうな魔物を見つけてもそいつには毒があり、食べることが不可能だった。

唯一幸いだった点は、この層には自分よりも素早いものがいなかったことだろうか‥‥


空腹で意識が朦朧としながら彷徨っていると、何かが上の方から落ちて来たような音がした。周りを警戒しながら近づいてみると‥‥そこにあったのは人間の死体だった。

何故ここに人の死体が‥‥?と思ったが、身の程を知らないバカな冒険者が最下層に降りて来たんだろうと結論づけ、すぐにかぶりいた。

飢えていたので、あっというまに食べ終えてしまった。が、その時だった。

急に体が燃えだし、魔物の身体は一瞬のうちに燃え尽きた‥‥


〜鷲一視点〜


‥‥が上‥‥りま‥‥た。変‥‥(鷲)を習得しました。‥‥が上が‥‥ま‥‥た。Lvが‥‥が‥‥ま‥‥た。L‥‥が‥‥がりました。イー‥‥ルアイ‥‥を習得‥‥した。Lvが上がりま…た。神炎魔法を習得しました。Lvが上がりました。叡智を習得しました。鑑定は叡智に吸収されました。不死のLvが上がりました。


‥‥ん?なんの声だ‥‥?なんか、女性のような声だ‥‥って、えっ?誰?


『私はマスターのスキルの叡智です』


叡智‥‥?そんなスキル持ってなかったはずだけど‥‥


『マスターのLvが上がった時に習得しました』


へぇ‥‥って、Lvが上がった!?いつ!?なんで!?


『マスターが復活した時です。マスターのスキル、不死で復活した時の炎で魔物が死んだようです』


なんかよくわからないけど‥‥とりあえずスキルとかを確認してみるか。何か分かるかもしれないし。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

王鷲(おうわし) 鷲一(しゅういち)

鷲Lv7


HP12800/12800

MP12800/12800

STR 12800

VIT 12800

INT 12800

MEN 12800

スキル

言語理解

職業スキル

不死Lv2 変身(鷲)Lv1 召喚(鷲)Lv1 テイム(鷲)Lv1 イーグルアイズLv1 神炎魔法Lv1 叡智

称号 異世界から召喚されし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

‥‥え?鑑定どこ言ったの?それに、神炎魔法って‥‥ヤバいやつじゃないのか?神ってついてるし‥‥


『一つずつお答えします。鑑定ですが、私に統合されました。次に神炎魔法についてですがこのスキルについて説明します。このスキルは現在、マスターを除き、神、もしくは神獣のみが保有している使えるスキルです。

まぁ、簡単に言うと威力の高い火魔法です』


へーそうなのか。てか、あれ?僕ってまだ声出してないよね?まさか‥‥


『はい、私はマスターの心が読めます。いえ、正確にはマスターの一部‥‥といったところでしょうか』


あーやっぱりか‥‥まぁ、僕の一部ならいいか。いや、どっちかっていうと良くないけども。

まぁ、いいや。それよりも呼びやすいように名前つけるか。


『名前‥‥ですか?』


うん、叡智なんて呼びにくいし、意識を持ってるみたいだしね。

よし名前‥‥っとその前に性別は?


『性別はありませんが‥‥強いて言うなら女性‥‥でしょうか?』


まぁ、声質からしてそうか。


えーっとなんかAIみたいな感じだしな‥‥AI‥‥ロボット‥‥ロボットっていうと、某猫型ロボットだけど‥‥あれは男か。あぁ、確か妹もいたな‥‥よし、あれから文字ってミラにしよう!


『はい、分かりました。今から私のことはミラとお呼びください、マスター』


うん、よろしく、ミラ。


そういや、今どこにいるのかが気になったので、周りを見渡すと、横幅が学校の廊下ぐらいの広さの洞窟のような場所にいることに気づいた。


‥‥ミラ、ここはどこなの?みたところ洞窟っぽいけど。


『ここはロガトス王国の王都地下にあるロガトス大迷宮の最下層です』


へー迷宮‥‥っておい!迷宮ってあれでしょ?モンスターがうじゃうじゃいるところでしょ?しかも最下層って‥‥最下層の魔物ってどのくら‥‥ん?‥‥足音か?ミラ、この音は何?


『魔物の足音です』


えっ?早速?‥‥ちょっと見てみるか。

バレないように抜き足差し足忍び足でっと‥‥


隠密行動を習得しました


え?こんな簡単に習得できちゃうの?


『元々、習得条件が緩いのもありますが、称号 異世界から召喚されし者の効果もありますので‥‥』


あ、そういえばそんなのもあったね。とりあえず隠密行動ってどうやって発動するの?


『発動しようと意識すれば発動します』


よし、隠密行動発動っと。これで発動してるの?


『はい、発動してます。ですがもう気づかれてるのであまり意味はないかと‥‥』


えっ!?‥‥おそるおそる後ろを振り返ってみると、後ろには鬼のようなツノを持った2メートルを軽く越しているであろう人型の怪物がいた。


そして、手に持った金棒を振り回して来た。僕はそれをギリギリで避け、その魔物を鑑定した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハイ・オーガLv28

カテゴリー 鬼

STR 15900

VIT 13000

INT 3400

MEN 2400

スキル

棍棒術Lv6 剛力Lv8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うわっ攻撃力高っ!しかも剛力って‥‥これってくらったらやばそうだな‥‥だけど魔法に対する防御は低いんだな‥‥


よし、魔法で攻めよう。ミラ!神炎魔法ってどう使えばいいんだ!?


『Lv1 で使用可能な魔法はレーヴァテインです。レーヴァテインと頭の中で言えば発動します』


そうか、レーヴァテイン!と、そう念じた瞬間、手の中に炎でできた剣が現れた。って熱っ!‥‥あれ?熱くない?‥‥これ、熱くないけど相手にダメージ与えられるの?


『マスター以外にはダメージを与えられます』


へーそうなのか。

レーヴァテインを構えてオーガと対峙する。

‥‥相手は力が強烈だったけど、振り終わった後は結構隙だらけだった。攻撃できるチャンスはすぐに来るはず。


ブォン――


ハイ・オーガが棍棒を振り下ろして来た。


今だ!僕はハイ・オーガの攻撃を避けレーヴァテインでハイ・オーガの右腕を切った‥‥だけだったはずなのだが、レーヴァテインがハイオーガに触れた瞬間ハイオーガが燃えだし、一瞬で灰になった。


「え?ま、まぁ、倒せたんだしいいか。‥‥何かどっと疲れた気がする‥‥」


こうして、僕の異世界での初戦闘は幕を閉じた。

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