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鷲の勇者の冒険譚  作者: 凡才 鷹
第1章 迷宮編
2/33

ステータス確認

おおっ召喚成功だ!

ゆ、勇者様だ!


歓声に驚いて目を覚ますと甲冑に包まれた人やローブを着た人達に囲まれていた。


え?ちょっ、ここどこ!?ドッキリ!?コスプレ大会!?さっきまで屋上だったよな!?


よくわからない出来事が起こったことで頭が混乱してしまい、状況がよく把握できずにいた。


「勇者達よ、よくぞ召喚に応じてくれた。感謝する。我はロガトス王国の国王、エイブラム・ロガトスという」


声が聞こえて来た方を見ると玉座に座っている男性がいた。

その男性はぽっちゃりとフォローできる域を超えていて、もう豚としか表現できないようなぐらいとても太っており、髪は金髪で瞳は碧と、なかなか珍しい‥‥というより今まで見たことない色をしていた。

宝石が沢山ついた豪華な装身具を全身に身にまとっていて、男性が裕福であることは容易に想像できた。

って、勇者?召喚?どういうことだ?


「やはり突然のことで混乱しているようだな。しばし待て、今説明させるのでな」


国王がそういうと甲冑の男の中の一人が近づいて来て説明しだした。


話を要約するとこうだ。

・この国はロガトス王国というらしい。

・この世界の名はゼアルといい、俗にいう、異世界というものらしい。

・魔王が現れ、魔族がこの国を侵略しようとしている。

・魔王は、この国以外の国を全部支配している。

・魔王を討伐してもらうために勇者を召喚した。

・魔王の持つ魔核を手に入れないと地球には帰れない。

‥‥ということらしい。


は?異世界?で、地球に帰れないと‥‥ふざけんな!と言いたいけど文句を言うと後が怖いので黙っておいた。命の方が大事だからね。


武志達も最初は国王に罵声を浴びせていたが騎士の1人が何かを囁いた後は、ニヤニヤしながら国王の話を黙って聞いていた。多分、あの3人のことだから、黙っておけば宝石をやるとか、そんな感じのことを吹き込まれたんだろう。


「これで説明は終わりです。何か質問はありますか?‥‥無いようですね。では、ステータス確認をさせてもらいます」


騎士はそう言って水晶玉を持ってきた。

ステータス?ゲームみたいだな。いや、異世界に来てる時点で、ゲームみたいな感じではあるんだけど。


「ステータス確認をする方法は2つあります。

一つ目はステータスプレート。これは本人にしか見れないものでステータスオープンと言うことで見ることができます。

二つ目が鑑定。これは他人のスキルを見ることができるスキルです。

この水晶玉は鑑定の効果を持っていて、触れた人のステータスを表示させることができます。さて、では順番にこの水晶玉に触れてください」


今、僕が知ってるこの世界の情報は少ないし、覚えておかなくちゃな。いつ、どんな時に役立つかわからないし。もしかしたら、ここから放り出される可能性だってある。


「まずは俺からだ!」


そう言って力也は水晶玉に触れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

原田力也(はらだ りきや) 魔蹴闘士LV1


HP100/100

MP200/200

STR200

VIT200

INT20

MEN30

スキル

身体強化LV1 蹴撃術LV1 縮地LV1 物理耐性LV1

剛力LV1 言語理解

職業スキル

魔導脚LV1

称号

異世界から召喚されし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


職業スキルとはその職業を手に入れた時に自然に手に入るスキルらしい。同じ職業でも、職業スキルの中にも色んな種類があるので、最初に手に入る職業スキルはランダムらしい。

できるだけ使えるスキルが良いな‥‥


ちなみにこの国の一般男性LV1のステータスはこうらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一般男性LV1


HP20/20

MP15/15

STR20

VIT20

INT20

MEN20

スキル 身体強化LV1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

力也のステータスと比べるとその差は一目瞭然だろう。この国が魔王討伐のために召喚したのも納得できるぐらいだ。


「次は俺ですね」


そう言って大介は水晶玉に触れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

薮下大介(やぶした だいすけ) 賢者LV1


HP100/100

MP400/400

STR10

VIT20

INT150

MEN130

スキル 魔法耐性LV1 魔力操作 LV1

魔力感知LV1 言語理解

職業スキル

基本属性魔法・中 Lv1

称号

異世界から召喚されし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


中?‥‥何か階級でもあるのか?ステータスは全体的に魔法寄りだな。


「次は俺様だな」


そう言い、武志は水晶玉に触れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

剛力武志(ごうりき たけし) 勇者LV1


HP120/120

MP300/300

STR120

VIT120

INT120

MEN120

スキル 身体強化LV1 限界突破LV1 光魔法LV1 初級剣術LV1 物理耐性LV1 魔法耐性LV1 縮地LV1 言語理解

職業スキル

聖剣召喚LV1

称号

異世界から召喚されし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


MPも高いし、全体的にステータスバランスがいいな‥‥勇者ってバランスがいいことが多い気がするし、結構納得ができるな。


「おおっ、あなたが勇者様ですか!それにしてもスキルが多いですね。流石は勇者様です」


さて、次は僕の番か‥‥弱くないと良いけど‥‥弱いと難癖つけられていじめられそうだし‥‥最悪の場合この国に捨てられて露頭に迷うかも‥‥


そんなネガティブなことを考えながら、水晶にそっと触れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

王鷲(おうわし) 鷲一(しゅういち)

鷲Lv1


HP200/200

MP200/200

STR200

VIT200

INT200

MEN200

スキル

鑑定Lv1 言語理解

職業スキル

不死Lv1

称号

異世界に召喚されし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータスはあいつらよりも高いけど戦闘系のスキルがないな‥‥というか職業が鷲ってなんだ‥‥?職業が動物って‥‥


「なっ!魔職だと!?‥‥いや、こいつにもあれが効いているはず‥‥うむ、問題は無いな‥‥」


国王は僕のステータスを見てなにやら驚いていた様子だったがすぐに冷静になり、ぶつぶつと呟いていた。

何だ?何か驚くことでも‥‥あ、スキルに不死があるし、それか。


「さて、ステータス確認が終わりました。勇者様方、色々あってお疲れだと思いますので今日はしっかりとお休みください。部屋の方はメイドたちに案内させますので‥‥」


そう言って兵士はメイドを呼び出した。



「鷲一様のお部屋はこちらになります。では、何か用があればお呼びください」


そう言ってメイドは去っていった。‥‥というか、明らかに敵意むき出しだったんだけど‥‥メイドの人選間違えたんじゃないのか?

これ、流石にドッキリとかじゃない‥‥よな。はぁ、元の世界に未練はあるけど、魔王倒せば帰れるんだしいいか。まぁ、あいつらと一緒ってのが一番不安なんだけど‥‥魔物とかに殺されるより、あいつらに殺される可能性の方が高そうだし。

魔王‥‥か。‥‥いや、あの王様胡散臭いし、その話が本当かどうかわからないけど‥‥とりあえず、今はその話を信じるしかないよな‥‥


「うーん、とりあえず職業が気になるしな‥‥ステータスオープン」


そう言うと、半透明な板みたいなものが目の前に出てきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

王鷲(おうわし) 鷲一(しゅういち)

鷲Lv1


HP200/200

MP200/200

STR200

VIT200

INT200

MEN200

スキル

鑑定Lv1 言語理解

職業スキル

不死Lv1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うおっ!本当に開いた‥‥これってもっと詳しく見れないのかな?」


そう言って僕はステータスの文字に触れて見たが職業については開けなかった。

しかし、スキルや称号については詳しく見れるようだ。

触れてみると説明が現れた。


鑑定Lv1

他人のステータスを見ることができる。ただし、Lv1だと名前と職業しか見ることができない。

隠蔽スキルを持つもののステータスは見ることができない。

言語理解

全ての言語の読み書きができるようになる。

ただし、人間以外の言語は理解することは不可能。

不死Lv1 使用可能回数 1/1

死んだ数分後に自動発動。

自らの体を燃やし灰にし、その後灰から復活する。HPが全回復する。1日一回発動可能。

とある種族にのみ習得可能な種族スキル。

異世界から召喚されし者

スキルの習得条件を少し緩和する。


隠蔽スキルなんてものがあるのか‥‥てか、不死って結構やばくないか?

この世界って死が身近にありそうだしな‥‥1日一回とはいえ死なないのは大きい。とある種族にのみ習得可能な種族スキルってとこが気になるが‥‥まぁ、手に入ってるんだしいいか。

称号は良いな。スキルがどれだけあるのかとか、習得条件がどうなのかは知らない

が、条件が緩くなるのは結構便利だ。


「ふわぁーさて、寝るか‥‥」


そう言ってベッドに潜り込んだ。一応、ベッドは普段使ってる家の物よりも上等なものらしく、僕はすぐに眠りに落ちた‥‥

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