第1話 旅の始まり
意外とブックマークに二つ入ってた。
目を覚ました青年は白い世界に居た。
「目が覚めましたか?」
一人の白い服を着た少女が青年の前に立っていた。
「あんたは?」
青年は頭に手を当てながら聞いた。
「私は神です」
「寝言は寝て言えよ」
そう言って青年は少女の頭を撫でながら言った。
「あの、本当に神様なんですけど・・・」
そう少女は青年に言った。
そう少女は涙目になりながら青年を見た。
「マジ?」
青年はそう少女に聞いた。
「はい!私は神になって間もないですが力はそれなりにあります」
そう少女は青年に説明した。
「それで一つ聞きたいんだが・・・」
青年はふと思い出していた。
「何ですか?」
神は青年をじっと見た。
「俺は確かゲームをしていた筈なんだが?」
そう青年は片手に手を当てて聞いた。
「貴方はゲームをしているときに私が・・・百科事典を落としたのが致命傷になったみたいです・・・」
そう神は申し訳なさそうに青年に言った。
「マジかよ」
青年は片手をじっと見ながら泣きそうな神の頭に手を置いて言った。
「頼みたい事があるんだが」
ーーー5分後ーーー
青年は片手に黒いりんごを持ち食べていた。
「その果実は闇の果実です。食べれば闇の力を手に入れられます」
青年は片手を前に出して黒い光を出していた。
「それだと怪しまれますね」
神はそう言って青年に手袋の様な物を渡した。
「それは闇の力を抑える事ができます。しかし貴方が向かう世界はその闇の力を利用する物が多く居ますから気を付けてください!」
神はそう言って青年を見送ろうとした。
「待ってください!」
神はいきなり青年を呼び止めた。
「何だ?」
青年は振り向いた。
「これを持って行って下さい」
神は銀色に染まっている聖剣を青年に渡した。
「これは?」
青年は片手に聖剣を受け取り神に聞いた。
「それは絶対零度の剣です」
そう神は青年に言った。
「俺にくれるんですか?」
青年は神に聞いた。
「ええ、貴方を殺した私の罪滅ぼしです」
そう言って神は扉を造り出して青年を送り出した。
ーーー?ーーー
青年は目を開けるとベッドの上で横になっていた。
「ここは?」
青年は辺りを見た。
「別の世界に来たみたいだな」
青年は剣を片手に持ちながら歩き始めた。
すると後ろから誰かが隠れていた。
青年はその隠れている人物に近づいた。
「よう、あんたが俺を・・・」
青年は隠れている人物を見て驚いていた。
そこには赤黒い髪の少女が立っていた。
「君が俺をこの場所に呼んだのか?」
青年は剣を片手に持ちながら少女に聞いた。
「う、うん」
少女は怯えながら青年の目を見た。
「ありがとな」
そう言って青年は剣を片手に持ちながら外に出ようとした。
「あの、貴方は悪魔ですか?」
少女は青年に聞いた。
「俺は、ゲーマーだ!」
青年はそう言って笑顔で外を見た。
すると外には多くの人間がスコップやくわを持っていた。
「あんた達何かあったのか?」
青年は外に出て聞いた。
「貴様!あの悪魔の娘が召喚した悪魔か!?」
そう大勢の人間は青年を見て聞いた。
「俺はただのゲーマーだ!」
そう言って剣を鞘から抜こうとした。
「止めて!」
後ろから少女が青年に言った。
「ん?っち!」
青年は剣を片手に持ちながら民をじっと睨み誰も被害がでない程度の威圧感を出していた。
民は恐れ始めたのかその場から全員逃げた。
「さてと、あんた名前は?」
青年は少女に聞いた。
「る、ルビィです」
ルビィはそう青年に言った。
「俺は・・・・」
青年は生前の名前を言おうか悩んでいた。
「俺はパーザーだ!」
そうパーザーは笑顔でルビィに名前を言った。
「それよりあんたが俺を呼んだのはあんたなんだろ?願いでもあるのか?」
パーザーはそうルビィに聞いた。
「私の願いは誰かに認められたい!!」
そうルビィは涙を流しながら言った。
「何で認められたいんだ?」
パーザーはルビィに聞いた。
「私は、ただ髪が赤と黒の2色の色だって理由で悪魔の娘って言われてずっと皆から差別されていたんです・・・・」
ルビィはポタポタと涙を流しながら言った。
「俺は、君を認めるよ」
パーザーはそうルビィの頭を優しく撫でた。
「本当?」
ルビィはパーザーを見て聞いた。
「ああ、俺はゲーマーだ!嘘は付かない」
パーザーはそう言ってルビィの前に膝を着き片手に持っていた剣を地面に置き目を閉じた。
「俺はいつまでも君の側に居てやる!だから君は決して絶望してはいけない」
パーザーはそうルビィに言った。
「えっ?」
ルビィは少し不思議そうな顔していた。
ドォオーン!
パーザーは外を見るとクワガタの様な怪物が片手にハンマーを持ちながら村を破壊していた。
「あれは、メタルスタッグか?」
そう言ってパーザーは片手に絶対零度の剣を持って外に出た。
ーーー村の中心ーーー
村人はメタルスタッグから逃げていた。
「早く逃げろ!」
パーザーは片手に絶対零度の剣を持ってメタルスタッグに攻撃を仕掛けた。
メタルスタッグはハンマーで絶対零度の剣の一撃を防いだ。
「っく!やっぱりクワガタの能力があるから攻撃を防いでるみたいだな!」
パーザーはそう言って片手を拳にしてメタルスタッグのボディにパンチを15発打ち込んだ。
「こいつでフィニッシュだ!必殺技発動!ブリザードストーム!」
絶対零度の剣を立てに振り下ろして絶対零度の竜巻を起こしてメタルスタッグの体を凍り漬けにした。
「やった!」
村人はパーザーをじっと見た。
パーザーは剣を鞘に戻してルビィに近づいた。
「この村人はお前の事を良く想っていない。だから俺と一緒に旅に出ないか?」
パーザーはそうルビィに聞いた。
「旅にですか・・・」
ルビィは少し考えた。
「嫌なら構わない。俺一人で旅に出る」
パーザーはそう言って片手に剣を持ちながらルビィを見た。
「いきます!」
ルビィは笑顔でそう言った。
「そうか、ならこれで俺とお前は仲間だな」
そう言ってパーザーは片手に剣を持ちルビィが荷物を持って来るのを待っていた。
「パーザーさん次は何処へ行くんですか?」
ルビィはパーザーに聞いた。
「さぁな、とりあえず今は仲間を増やしていくか」
パーザーはそう言って歩き始めた。
そしてパーザーの背中を見て不適に笑う一人の男性がいた。
彼は何者なのか?
続く
次回はまたキャラが増えます!