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胸像

作者: 赤リンゴ

友人から聞いた話なんですけどね?


中学校時代、友人は熱心な美術部員だったんですよ。で、ある日コンクールに出す為のデッサンを描いてたらしいんです。


そのデッサンの題材が変わってて、胸像なんです。いや、それがただの胸像じゃなくて、誰のか分からないんです。

胸像って全部名前が変わってるじゃないですか、ナントカ3世とかダビデ?とか、そういうのじゃなくて名無しの胸像なんですよ。誰が元になってるとかはさっぱり。


美術の先生も、「あれはいつからあるのか分からない。」って言ってましたし、やっぱり名前も分からなかいらしいです。


それでその日友人は1人でそれのデッサンをやってたらしいんです。




友人「あぁ、肩こったー。今日はここら辺にしとくか。」




夜中の7時、もう流石に帰れって時間ですよね。で、友人は首をぐるりと回したりしながら鉛筆を片付けていざ帰ろうってなった時、胸像に違和感があったらしいんです。





友人「?」




でも特に変な所も見つからないから帰ろうとして、美術室の扉を閉めて、背を向けたら







聞こえたんですって、甲高い声で。












「アーーーーー、肩コッタナーーーーー、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。」







友人は、走って逃げたそうです。

その後、友人は

「アイツに見られているんだ。」

と言って美術部を辞めました。

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