白馬の王子様。
会いたいな。
さっきまで一緒にいて、
いつも通り別れたばかりなのに
そればかり考えてしまう。
いま何をしてるんだろう
何を考えているんだろう
そればかり考えては、
先程の帰り道の会話を思い出す。
「一緒に帰れてすごく嬉しいな」
私はもっとずっとずっと嬉しいよ
「何か良いことあった?」
なんてあなたが聞くから
「貴女に会えたことかな♪」
「きゃっ///爆死!」
冗談交じりに本音を言ってみた。
この中にどれほどの想いと勇気が
込められていたかなんて
わからなかっただろう。
お互い何も言わなくても、
心地良い沈黙があって。
ふと横をみると、同時にあなたもこっちを
向いたところで、目が合った。
「可愛い子と一緒に帰ると…、
直視出来なくて窓を見つめたりするんだけど、
たまに目が合うと……照れるね」
なんで照れて笑いながらそんなこと言うかな。
さっきからよく窓ばかり見ていたのはそうだったの?
自惚れてもいいですか?
なんてね?
でもわかってる。
そんな簡単に好き、とか、可愛い、とか、
口に出せるうちはその程度なんだって、
仲の良い友達だからこそ、言ってくれるんだって
解ってるよ、それくらい。
嬉しいけれど、同時にどうしようもなく悲しい。
それでも私はあなたから離れられないみたいだ。
いつかあなたの1番が現れるのが怖い。
彼氏が出来たよ、なんて、言われるのが
怖くて仕方がない。
でも、同時に、あなたが一生独り身なんて
将来を想像すると悲しくて
私の手が届かないくらい、
幸せな家庭を築いてほしい
でも、あなたの隣に誰かがいるのは
想像できないし、したくない。
あなたの1番が現れるまで、
わたしはこの椅子を大切にしよう
だから、諦めるしかないくらい
格好良くて優しい素敵な王子様、
早く私のお姫様を迎えに来てください
そうしたら私は羽ばたいて
2人を祝福する鳥になろう。