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チキン

作者: 朱い御面

チク タク チク タク


時計は今日も回ってる



グルグル グルグル






君を思ってどれくらい時が流れたのだろう


もう昔あった建物なんてほとんど無くなった。


今更僕が君のことを好きだって言ったらどうする?

困ったようにはにかむかな?

呆れたように失笑?

…もしかしたら喜んでくれる?



そんな僕の気持ちなんてお構いなしに君は今日も微笑む


「今日もいい天気だね。」



僕がどんな気持ちでいるかも知らないで

毎日毎日、気持ちを逆撫でされてる感じ

不思議と嫌な気持ちはしない



やっぱり君が好きだから



僕の気持ちと裏腹に空は快晴


君の心模様かな?



僕は君の声が聞ければいい

君の微笑みを僕だけに見せて?

呆れるほどの独占欲

できることなら僕と君だけの世界がほしい


君がいつか他の誰かにその微笑み以上のものを見せるかと思うと

それだけで胸が痛くなる

呆れるほどの嫉妬心


ほら、また今日も微笑んでくる




今日ばっかりは抑えきれないよ…何てかっこいい事ほざいても

君の隣に滑り込む勇気なんてない





君の傍に入れるなら仮面だって被ろうじゃないか

偽善者の仮面でも犯罪者の仮面でも


ほら、なんだって出来るさ





僕に今できるのは


君に微笑むだけ




どんなに辛くても時は刻まれていく


それでも僕は信じたい

君の隣にいれる日が来ることを…


心の中で何度でも

「君が好き」


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