私と私。
気づいてた……。
キミと私が違う事なんて、知ってたよ。
知ってるからこそ、知らない振りをしてたんだ。
私はどう頑張っても、独りぼっちなんだ……。
頑張っても仲間の輪には入れない。
寂しいよ、悲しいよ……。
そう呟いたって誰も気にしない。
当たり前じゃないか、だってみんな私なんて見えてないんだから。
私はキミにしか見えないのかもしれないな。
私がそう言ったら、「私以外の人も見えてるよ、大丈夫」といてくれた。
まるで、自分に言い聞かせるみたいな言い方だと、心の隅で思った。
それでもいいか。
この世界は他人事だけど、仲間を大切にしようと頑張ってるキミが好き。
泣き虫でお人好しで馬鹿だけど。
とてもイイ奴、私はそう思う。
たまに暴力的で、口調が荒々しくて……。
でも、暴力をふるった後には後悔と恐怖の色が目に移る。
言い方が荒々しくなった後は、悲しそうな目をする。
優しいけど、それを隠してしまうから嫌われ者にされてしまう。
私はそんなキミを見てて悲しい。
そんな優しいキミの周りは、キミをどう思っているのかは分からない。
知ってみたいと思ったんだ。
聞いてみたら、一人の女の子は『イイ奴だと思うよ、仲間思いだし』と言っていた。
みんな気づいているんだ。
良かった……。
キミがワザと自分を大きく見せる癖は直らないかもしれないけど、キミの良い所はみんな見てるから、キミが好きなようにすればいい。
キミがキミでいることが私の願いだから。
キミは気づいてると思うけど、私はキミの寂しさ生まれた人格。
人格とか言ってるけど、ハッキリ言うと人格でもない。
キミが寂しいと思った時に現れる、都合がいい意志だから。
私はキミの中に戻るね、また必要な時に呼んで。
そうしたら、誰よりも早く助けるから。
『キミに……クチナシの花を贈るね。お誕生日おめでとう』