監禁編 ソウナ・エンジェル・ハウスニル
ソウナ視点です。
忘れてしまった人もいるかもしれませんので……。
ソウナはリクがヒスティマにかかわるようになった元凶の人物です。
基本の性格は結構マイペースです。
思い出しましたか?
それでは本編をどうぞ。
※今回はかなりのシリアスだと思います。
「ごきげんよう。ソウナ・エンジェル・ハウスニル。あぁ。今は罪人、ソウナでしたね」
「……棺……。なんの用? それとなんでミドルネームを知ってるの?」
棺……。
ここの幹部で、ボスの命令を他の幹部に伝えたり、私みたいに捕まっている奴から情報を拷問して聞き出したりする。
もちろん戦闘力も他の幹部に劣らない。
「ミドルネームなんて調べればいくらでもでるんだよ」
「……そう。で、なんの用?」
ホントはわかっている。
「そればっかかね……。少しは察しようとしないのかい? 【治癒天使】、ソウナ」
今いる場所は牢獄の中。
当たり前だが、ひんやりとした空気で、かなり肌寒い。
ずっとここにいると風邪ひいちゃいそう。
普通はそんなことを考える場面では無いのだが……。
で、こいつがここに来た理由だがおそらく……。
「まぁいい。明後日、おまえの魔力供給をすると、ボスから言伝を預かっている」
やっぱり。
「……そう。早かったのね。逃げたあの子を探し出してからすると思っていたのに」
「私もそうした方がいいと思うのですがね。ボスの命令なのですよ。これには逆らえなくてねぇ」
おそらく逆だろう。
リク君を本気で探しだしたいからこそ、私を処分するんだ。
今まででも十分に邪魔だった私を……。
あいつは私を道具としか思っていない。
でも私を処分するとして……ユウちゃんはどうするんだろ……?
……おそらくあいつのことだ、人質としておびき出すんだろう。
私がもし、あいつだったらそうする。
親族を人質として、目的の人物をおびき出す。
出なければ親族を殺し、出てこれば包囲、捕縛。
これで十分。
「逃げた奴が捕まるのは時間の問題だ。ジーダスが誇る、追撃部隊は、逃がした奴などいない」
「わからないと思うわよ? だってまる一日で何の情報もつかめていないのだから。落ちたものね、ジーダスの密偵部隊は」
「クッ! 黙れ!!」
棺の拳が私の頭を殴る。
激痛。
でも私は声も出さずに耐える。
どうせあと二日しか生きられないのだ。
ならば出し惜しみする必要が無い。
私の治癒の魔法は、魔力を回復させる事などでき無いのだから……。
「チッ。もう一人は何も話さねぇし……。ソウナ。少しでも奴の情報出せ! そうすれば命は助けてくれるそうだ」
「私が……言うとでも?」
「ああ?」
棺は手をさっきよりも力強く握り、強く殴る。
視界が揺れる。
気持ち悪い……。
激痛も嫌だけど気持ち悪さも嫌。
でも耐える。
激痛は今でも続いており、気持ち悪さも続いている。
何度も殴る棺。
それに耐えるソウナ。
その繰り返し。
私は何も言うつもりもないし、何も売る気もない。
私は……そういうことしかできないから……。
リク君を巻き込んでしまった謝罪が、こういうことしかできないから……。
こういうことしか思いつかないから……。
私は……昔からダメダメで、人に迷惑かけてばかりだけど……ちゃんと人を助けていて……感謝の言葉が嬉しくて……。
それなのに……もう自由が与えられないのなら……。
私が……もう三日後にはこの世にいないのなら……。
私は……ただ……ただ……願うの……。
最後に救えなかったあの人が――
――あの人が……昔みたいに……笑って――
棺の出て行った暗闇の中。
中では少女が一人。
静かに涙を流していた。
カナ「あの人って誰?」
作者「いわないよ!? ネタバレをするはずないでしょ!?」
カナ「じゃあ私が――」
作者「言うな!! ってか久々にここに来たな! カナ!」
カナ「最近は私も忙しくなったからね~♪」
作者「ですが……。なぜシリアスな展開のとこにくるんだよ!! ホントに【シリアスブレイカ―】って称号あげますよ!?」
カナ「じゃあもらう~♪」
作者「もらうの!?」
次回ではちゃんとコメディーに戻ります。(笑)
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感想や質問も待ってます。




