突然の訪問者
「僕の名前は秋砂リク。秋砂学園高等部の一年E組の普通の高校生です」
「ユウは秋砂ユウだよ♪ 秋砂学園中等部の三年B組だよ♪」
「リク君にユウちゃんね。私はソウナ・E・ハウスニル。学校は通っていないわ。年齢はリク君と一緒ね」
「ソウナ……さんですか?」
「そうよ。女っぽい名前じゃなくてがっかりした?」
「いえ。珍しい名前だなって思っていただけです」
「そう? 私はそうは思わないわ」
「お兄ちゃん人の名前にけちつけちゃだめなんだぞ~♪」
「つけてないって。ただ、ここら辺の人にそんな名前の人がいなかったから……」
「たしかにいないね~♪」
「あなたたちこの町にとても詳しいの?」
首をかしげるソウナ。当り前か……だって普通そんな人いないもんね……。
「僕たちの家族はちょっと特殊で……」
「特殊? まさかまりょ……」
「あーーー! そうだぁ♪ ソウナさん! お菓子たくさん持ってきたんでどんどん食べちゃってください!!」
「え……? あ、うん」
ユウはソウナの口にどんどんお菓子を放り込む。
あきらかに慌てているとわかるユウに質問する。
「どうしたのユウ? そんな慌てたように……?」
「な、なんでもないよ~♪ あ、あははは♪」
まぁ。そんなに重要なものでもないか。
ユウがいきなり声をあげたので話が途切れてしまったが、そろそろ話していいだろうと思い話し始めようとすると。
ピンポーン
「? だ、だれかな~? ちょっといってくるね~♪」
「よろしく」
トタタタ
慌てたように廊下をかけていくユウ。
そこでふと初めてソウナさんと会った時のことをおもいだした。
「そういえばソウナさんってなんで追われていたんですか?」
「ああ。私が追われていた理由? 簡単よ。私が罪人だからよ。追ってきたあいつらも言って……」
とそこまで言ったとき。
「ちょ! 変態さん勝手に家に上がらないでよ~!」
「あがらしてもらう。部屋を全部見て、我々の目標がいなかったら出て行こう」
「「!?」」
「今すぐに出てって~!
不法侵入だよ~!
今すぐに警察呼ぶぞ~!
逮捕だぞ~!
罰金がくるんだぞ~!」
どたどたと下が騒がしくなっている中。
「ねぇ……」
「なに……?」
「ユウちゃんって……」
「言わなくてもわかってる……」
「そう。じゃあ……」
「うん。あれで本気で怒ってます。たぶん……」
そうなのです。
ユウが本気で怒ってもふざけて言っているのかな?
程度にしか聞こえないのだ。
たぶん誰も怖がらない。
僕は正直あれで本気とは思いたくない。
「ってそんなこと思っている場合じゃない! どっかに隠れなきゃ!」
「でもこの部屋何もないじゃない」
そうなんだよね~。
ないんだよね~……。
そしてもうちょっと急ぐ素振りしようよ……。
どうしよ……このままじゃ見つかっちゃう!?
しかたない、古典的だけど……。
「こっち!」
「え……! ちょっとま――ッ!」
ソウナをある場所に隠した瞬間!
リクの部屋のドアが開いた。
バトルの描写を書くのってとても大変そうです…。まだまだ素人なのでアドバイスしてくれるとたすかります。
4/19 指摘してくれた方ありがとうございます。