11人目?
「これ終わったら報酬としてリクちゃん一日着せ替え券を頂きたい!!」
「はい!?」
僕は訳が分からず、聞き返した。……はずだった。
「ほら! リクちゃんも『はい!』って言ってることだし!」
「そんなこと言ってません!! ハテナを外さないでください!!」
「ん~♪ ただ働きは嫌だもんね♪ いいわ♪」
「よくないですよ母さん!! なんで僕の着せ替えする必要があるんですか!? って言うか僕の人権、無視ですか!?」
「ん~♪ 私も見たいからかな♪」
「どんな理由ですか!! 僕は絶対しませんからね!?」
「何言ってるのよリクちゃん♪」
「……なんですか?」
訝しげに母さんをみる。
「かっこいい洋服かもしれないじゃない♪」
「え……ホントですか?」
「ええ♪ (レディースの)かっこいい服かもしれないでしょう? (もちろんかわいいのもあるけどね♪)」
「……雑賀さん。ほんとですか?」
母さんでは怪しい。
ここは着せ替える本人である雑賀さんに聞いてみる。
「ん? ああ。(一つは)そうしてやってもいいぞ?」
「それだったらいいけど……」
仕方なく了承する。
「天童さん。服選びには、私も連れて行ってくださいね」
「もちろんだ。お前がいなきゃ、普段着はどんな服がいいのかわからないからな」
? 何の話だろ……?
「さて……」
母さんが口を開いた。
「今回は私入れて11人か~♪ 楽しい企業見学になりそうね♪」
母さんがいつものノリで言った。
企業見学と言うあたり、さすが母である。
戦いに行くはずなのに。
しかし、ここであれ? と気づく。
11人?
僕 1人
母さん 2人
キリさん 3人
マナちゃん 4人
レナさん 5人
雑賀さん 6人
妃鈴さん 7人
グレンさん 8人
ガルムさん 9人
デルタさん 10人
……あと1人は?
ピーンポーン
インターホンのなる音。
誰だろ?
雑賀さんが玄関に向かい返事をしてドアを開けると……。
「先生!?」
と声を出してビックリしていた。
うん。
あと一人がなんとなくわかりました。
それと同時になんで?
という疑問も浮かんできた。
リビングに入ってきた2人。
一人はマナ。
よくわからないといった風な顔でキョロキョロと周りを見ている。
もう一人は、まさかの真陽さん。
いつかの黒剣を持っている。
「やっぱりここにいたんだねぇ」
「真陽ちゃん♪」
母さんは真陽さんのふくよかな胸に飛び込んだ。
……どういうこと?
「……だれ? なんとなくリクちゃんに似ているんだけど……妹? でもつかまってたんじゃ……」
マナちゃんが母さんの正体を探る。
けど、キリさんがしっかり答えてくれた。
「リクの母だとよ」
「……え? ギャグ?」
目を真ん丸にするマナ。
そしてここで僕がしっかり言っておく。
「マナちゃん。キリさんの言うとおりです。僕の母、赤砂カナです」
「久しぶりね♪ マナちゃん♪」
「? 久しぶり??」
やはりその反応か……。
僕も今さっき知ったしね。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問なども待ってます。




