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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第五章 特訓と作戦とあの人と……
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ユウのヒントの種明かし

僕の口に手をやってしゃべらせてくれなかったキリさんが口を開く。


「おいリク母。これからこいつは何をする気だ? 人を連れているぞ? (……いや……まて……まさか……!)」

「この魔法陣も気になります」

「ああ……。そして連れているこいつは俺の事務所から卒業仕事を請け負った奴……? 卒業仕事? ……たしか――」


ブツブツ言い始めた雑賀。

そしてその表情は少しずつ悪くなっていった。

そして怖々とした声で口にした。


「ま……まさか……ユウちゃんが言っていた、ヒントの……卒業仕事を請けた人がそのあと会えなくなるって……!!」

「雑賀ちゃん♪ それ以上は見てから言ってほしいわ♪ そしてそれで正解よ♪」

「――ッ!」


母さんの正解とともにダッシュで出ていこうとする彼をキリさんがとめた。


「そこをどけ!! 今すぐにいかなくては!!」


こんなに焦る雑賀さん……見たことない。


「どこにだよ。今そこでリク母の言葉きいたか? 見てけよ。そのあと作戦たてて乗り込めばいいだろ?」


雑賀さんに思いっきし引っ張って止める。


「お前はあれが何か――」

「分かったから止めてんだよ。今から行ってもおせぇ」


雑賀さんの言葉を途中で切るキリさん。

その言葉で雑賀さんは少し大人しく……。


「クソッ!!」


ガァンッ


壁を蹴る。

いつもは冷静にしてそうなのに感情がかなり揺らいでしまっている。

一体どうしたんだろ?

あれに何かあるのかな?

妃鈴さんも僕と一緒になって首をかしげる。


「キリちゃん。わかっちゃったの?」


母さんが雑賀さんが止まったのを見計らってキリさんに質問した。

それをキリさんは指をさしながら、冷静に答える。


「ああ。それは儀式だ」

「儀式?」

「まさか!!」


妃鈴さんは分かったようだ。

僕はまだわからない。


母さんが出した映像のような物の中で男の人とボスが話し合って男の人が激怒してボスに襲い掛かったが、一瞬にして地に崩れ落ちた。

意識が失ったようで、横に倒れた。

そこで四肢を鎖で結ばれて体に無数の傷を負わされた。

出てきた血は彫られていた線に流れ込んだ。

その後、ボスが口を動かし、魔法陣が赤い血色で不気味に光った。

それと同時に一人が目をさまし、のたれうちまわる。

苦痛に顔を歪ませて、焦点の合わない瞳を見開いて、手足をばたつかせ、口を大きく開ける。

おそらく苦痛の声を発しているだろう。

しばらくその状態が続くと魔法陣の輝きが消えて儀式が終わったことを知る。

儀式が終わった後、男の人はピクリとも動かない。


「あの……あの人は?」


動かない男の人を不思議に思い、聞いてみると……。


「死んだ」


と簡潔な言葉が帰ってきた。


「え!? 仲間じゃないの!?」


だってそうだろう。

普通仲間にそんなこと――


「するのよ。あいつは」


母さんの言葉で思考を阻まれる。

顔は今でも笑顔でいるが、言葉が重かった。

正反対のことが二つ同時に現れて、その言葉が印象付けられる。


「う……嘘……。ひどい……仲間の……はずなのに……!!」


この感情は、到底、隠せるものではなかった。

誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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