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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第五章 特訓と作戦とあの人と……
80/230

これは口げんかですか? いいえ、漫才です。

「雑賀さん。そちらの人を紹介してもらえませんか? 僕……そちらの人のこと知らないので」

「ん? ああ。こいつは俺の秘書。今回は別の用事があってきたんだが……それどころじゃなくなったな……。名前は長城(ちょうじょう) 妃鈴(ひれい)。二つ名は【(くろがね)の盾】だ」

「よろしくお願いします。リクちゃんにカナさん。キリさん」


かなり礼儀正しい人……。僕の第一印象はそれだけで十分だった。

母さんは礼をした後、考え込み……。声を漏らした。


「それにしても……」


不意に揉んできた。……胸を。


「ひゃッ」


こそばゆい神経を刺激する。

それはくすぐったくて、だけど不思議な感覚。今までに感じたことのない感覚だった。


「や、やめ……ふにゃあ! ……はぁ……はぁ。なにするんですか!? いきなり!! ……?」


母さんは胸を揉んでいた手を離して、その手を自分の前まで持ってくる。

そして二、三回グーパーを繰り返すと、母さんが僕を見てくる。

そして両手で顔を隠す。まるで泣いているように……?


「その胸はひどいわ! リクちゃん!!」

「はい!? 何言っているんですか!?」

「どうして私の娘なのに私よりある(・・)のよ~。しくしく」

「しくしくって口で言っちゃった!! そして僕は娘じゃありません!!」

「いつでもリクちゃんは娘として育ててきたわ♪」

「いつの間にか機嫌直った!? っていうか娘としてですか!? 確かに小学校のときとかスカートをはかされそうになったりしましたね!! そういう理由だったんですか!?」

「単純でしょ♪」

「単純とかそういう問題じゃないです!!」

「今もあるのよ~♪」

「なんで!?」

「一回足を通したことあるから~♪」

「はい!? 記憶にありませんよ!?」

「うん♪ 寝てるときにね~♪」

「はかせたんですか!? やめてくださいよ!!」

「写真もあるわ♪ ここに♪」

「もらえないだろうグハッ!!」

「何やってるんですか!?」

「ユウも持ってるわ♪」

「ユウも!?」


こうして僕と母さんの口げんか(周りor母さんは漫才などと思っている)が続く中……。


「リクちゃんがいきいきしてる……」

「……入り込むすきがねぇ……。入り込みたくもねぇけど……」

「ツッコミがすごい人って聞いていましたが……こうやって鍛えられたんですね……」


三人とも(順にマナ。キリ。妃鈴)目の前の光景をみてそれぞれ思ったことを口にした。


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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