これは口げんかですか? いいえ、漫才です。
「雑賀さん。そちらの人を紹介してもらえませんか? 僕……そちらの人のこと知らないので」
「ん? ああ。こいつは俺の秘書。今回は別の用事があってきたんだが……それどころじゃなくなったな……。名前は長城 妃鈴。二つ名は【鉄の盾】だ」
「よろしくお願いします。リクちゃんにカナさん。キリさん」
かなり礼儀正しい人……。僕の第一印象はそれだけで十分だった。
母さんは礼をした後、考え込み……。声を漏らした。
「それにしても……」
不意に揉んできた。……胸を。
「ひゃッ」
こそばゆい神経を刺激する。
それはくすぐったくて、だけど不思議な感覚。今までに感じたことのない感覚だった。
「や、やめ……ふにゃあ! ……はぁ……はぁ。なにするんですか!? いきなり!! ……?」
母さんは胸を揉んでいた手を離して、その手を自分の前まで持ってくる。
そして二、三回グーパーを繰り返すと、母さんが僕を見てくる。
そして両手で顔を隠す。まるで泣いているように……?
「その胸はひどいわ! リクちゃん!!」
「はい!? 何言っているんですか!?」
「どうして私の娘なのに私よりあるのよ~。しくしく」
「しくしくって口で言っちゃった!! そして僕は娘じゃありません!!」
「いつでもリクちゃんは娘として育ててきたわ♪」
「いつの間にか機嫌直った!? っていうか娘としてですか!? 確かに小学校のときとかスカートをはかされそうになったりしましたね!! そういう理由だったんですか!?」
「単純でしょ♪」
「単純とかそういう問題じゃないです!!」
「今もあるのよ~♪」
「なんで!?」
「一回足を通したことあるから~♪」
「はい!? 記憶にありませんよ!?」
「うん♪ 寝てるときにね~♪」
「はかせたんですか!? やめてくださいよ!!」
「写真もあるわ♪ ここに♪」
「もらえないだろうグハッ!!」
「何やってるんですか!?」
「ユウも持ってるわ♪」
「ユウも!?」
こうして僕と母さんの口げんか(周りor母さんは漫才などと思っている)が続く中……。
「リクちゃんがいきいきしてる……」
「……入り込むすきがねぇ……。入り込みたくもねぇけど……」
「ツッコミがすごい人って聞いていましたが……こうやって鍛えられたんですね……」
三人とも(順にマナ。キリ。妃鈴)目の前の光景をみてそれぞれ思ったことを口にした。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




