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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第一章 青髪の少女
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一つの枕

食器をかたずけて僕の部屋に集まる僕と青髪の少女。


「……ここがあなたの部屋……?」

「ええ。そうですよ」

「……あなたやっぱり女の子じゃないの?」

「え!? どうして!?」


僕の部屋にはベットに本棚に勉強机に通学用鞄、そして一つの……枕と、クローゼットとタンスがあるだけだ。

部屋はいつもきれいに掃除してある。


「……だって……」


? なんか震えてる?


「ふふ……だって……男の子が……ふふ……猫の抱き枕って……。しかも結構かわいい……」


…………ぼふっ。顔が一瞬にして赤くなる。


「ち、ちが……これは……!」


弁解しようとするも、うまく言葉が出てこない。


「あはははははは!」


口を大きく開けて笑う少女。


「飲み物持ってきたよ~♪ なんか笑い声が聞こえてきたんだけど面白いこと?」


そこに入ってくるユウ。

もちろんユウは楽しい事がうちのトラブルメーカー並みに好きだから話に混ざってこようとする。


「あ……あなたのお兄さんって……ふふ……ちょっと……変わってるのね……。ふふ……まるで女の子みたいだわ……」

「あ~。その話~? 飽きるほど聞いちゃった~」

「そうなの?」


ハテナをうかべた顔で僕のほうに顔を向けてきた。


「初めて僕の事を見る人の第一感想が悲しい事にそれだからです……」


泣きたくなってきた……


「……えっと……ごめんなさい。あなたのことそんなに知らないのにこんなこといって……」

「いえ……いいんです。よく言われますから……うぅ」

「ほらほら泣きやんでお兄ちゃん♪ アメあげるから♪」

「僕はそこまで幼くない!」

「アメといってもコーヒー味だよ♪」

「味の問題じゃないよ!?」

「じゃあ~♪ アメをたくさん?」

「とりあえずアメを脳内から消去してよ…」

「つまりアメ以外ってことだね♪」

「そういう意味じゃないよ!?」

「あなたたち見てると飽きないわね」


とまぁこのへんで閑話休題。


ちなみにクローゼットの中を調べると母、カナが勝手に入れた女の子の服が奥のほうに詰まっています。どんな服かはご想像にお任せします(笑)

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