英名持ちの最強の二つ名
サブタイトルに英名最強と書かれていますが、名前しか出てきません。
「彼女の姿を新明に見た人はいません。見ていてもそれが彼女の姿だとは思いません」
彼女……ということは女性ということはわかっているのか。
……うむ。
胸がでかくて、美人ならば絶対に俺は逆らわないだろう。
「天童さん。私の魔法。くらってみますか? 結構痛いと思いますよ?」
「やめようか……痛いでは済まされない。あきらかにミンチになる」
「はぁ……続けますよ? 見ていてもそれが彼女だと思えない理由の一つとして、それは姿が小学生と同じで、無邪気な少女としか感じないからです」
「なるほど……つまり写真受けはするな……」
「天童さん。上へ飛ばしましょうか?」
「まて! 早まるな!! 君が言っている上とは天国の事だろう!? まだ死にたくはない!!」
「わかっているならしっかり聞いていてください。いつも元気で白銀の髪をはねさせたりしていて『遊び』をこよなく愛する人です。それゆえ仕事はほとんどせず。だけど英名持ちの【終焉を知らせるもの】にも匹敵する力を持っているそうです。全て噂ですが」
「なッ!?」
【終焉を知らせるもの】に匹敵するだと!?
英名持ちの中でも一番強いと言われているのがラグナロクだぞ!?
しかもラグナロクが使う魔法の属性が太陽属性という噂。
すべてを跡形もなく消しさる、炎系統の最終属性。
扱うことができる奴はたいてい英名持ち。
まれに英名じゃなくとも使える奴はいるが太陽属性に耐えることができなくて自滅する。
「しかし、彼女の性格ゆえ、遊んでばかりだから知らない人は多いはずです。かつて最強と言われていたかの有名な例の組織が潰れたのは、あの【黒き舞姫】だけでなく、【自由な白銀】も一枚かんでいるそうです。その時から二人は英名持ちですから、英名持ちが最強の称号になったのです」
……おそろしいな。彼女は。
そうか……。
例の組織を潰す前から自由な白銀とは一緒にいたから彼女の事をよく知っているんだ……先生は。
おもちゃ……確か先生はそう言っていた。
本当にされるかもしれないな……文字通りに。
「なぜこのような質問をしたのですか? 聞かせてもよろしいでしょうか?」
「あぁ。先せ……桜花魔法学校の校長、【黒き舞姫】に義妹を送った後に話をしたんだ。そしたらこう言われた。【自由な白銀】に逆らうなと」
指を顎につける妃鈴。
「なるほど……名案ですね。その言葉は。そしてその言葉は彼女が存在すると言っているようなものですね。そして天童さんの義妹さんと関係していると……そこまで考えられますね」
ああ。と、一言だけ言った。
しばらく歩くと家が見えてきた。
そこにはリクと男(なんだと!?)と黒い車とその車に寄り添っている黒いスーツ姿の女性がいた。
うむ。立派な胸だ。
「天童さん」
……じゃないな……。
どうしてこの状況になったのか気になったのでとりあえずリクに声をかけてみるか。
決して妃鈴が声をかけてきたからではない。
「お~い。リク~」
リクちゃんはこちらの声が聞こえたらしく、まっすぐこちらを見てきた。
さいわいまわりにはだれもおらず、動物一匹もいなかった
だから大声でリクちゃんを呼んだのだ。
そこでリクの影から一人の少女がリクの腕の中から覗いてきた。
その姿は白銀の髪を風で揺らしている。
小学生ぐらいの背の高さ。
……?
……小学生?
「な――ッ!?」
気づいた。
小学生ぐらいの背の高さで、白銀の髪で無邪気そうな顔が浮かんでいる彼女は……。
妃鈴も気づいたのだろうか。驚きを隠せていない。
普段、彼女は冷静なのだが……。
俺はゆっくりとした足取りでリクの前に立つと、少女に聞いた。
「お……おまえ……まさか……」
恐る恐る、二つ名を口にしてみる。
「じ、じじ……自由な……白銀……フリーダムシルバー……か?」
「「え?」」
リクと男が声を漏らした。
あたってほしくないと心のどこかで考えていた。
しかし、そんな考えとは裏腹に、少女は楽しそうに返してくれた。
「今は都市伝説程度にしか覚えられて無いはずなのにな~♪ 正解♪ 私は赤砂嘩来♪ リクちゃんと、ユウちゃんの母親で♪ 二つ名、自由な白銀で♪ 英名だとフリーダムシルバーなカナちゃんです♪」
堂々と楽しく自己紹介した少女……いや、彼女の言葉に、しばらく固まっている事しかできなかった。
リクはまだ太陽属性を知らないので、魔法の属性説明編に太陽属性はでてきません。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




