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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第五章 特訓と作戦とあの人と……
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祝杯をあげろーー! いや、あげちゃダメですよ!?

「それより渡すもんがある」


「渡すもの?」



と僕は首をかしげる。

さっき話す事はすべて話して、その後も時間があったはずだ。


今になって?


「ああ~。勝負の決着ついちゃったもんね~。リクちゃんの勝ちで」


と、マナは納得したようで何度もうなずいている。

周りの反応はまた僕たちとは違う反応だった。


「一匹狼がプレゼントだと!?」

「我らの女神は凶暴な狼でさえも手なずけたのか?」

「さすがだ! 我らの女神!」


と、訳のわからんことを言う男たち。女子たちは……。


「私の妹にプレゼントなんて! だめよそんなの!!」

「リクちゃん! 受け取っちゃダメよ!?」

「私の妹を汚さないで!」


キリがどれだけ悪評価も持っているのかよくわかりました。

あとあなた達の妹でもないです。


なんでみんな外見で、人の許可をするんだろ?

外見よりも中身なのに……。

今はそんなことよりも渡すものとやらのほうが大事だが……。


「手ぇ出せ」


言われたままに手を出すと周囲からヤジがとんできたが、キリは気にしていない風だった。


「ほらよ」


手を重ねてきたと思ったら何かを渡された。

キリさんが握っていたのでちょっと生温かかった、金属だった。

そしてそれは、安全ピンのついたバッチであったことが分かった。

そのバッチには桜の花びらが書いてあった。

桜色の花びらが綺麗に描かれていた。

――とそこで……。


『はぁ!!!!????』


周囲のヤジがとばなくなると同時に驚いたとばかりに声を出し、体が硬直したクラスメートたち。


「え? なに?」


僕はその反応についていけず、全くよくわからなかった。

まだ、一日目だしね。

普通、一日目にこんなにハプニングは起こらないだろう。

なんで僕ばっかこんな目に会うんだろ……。


向こうの世界でも一日が長かったのをよく覚えている。

と現実逃避していると、マナがそのバッチの説明をしてくれた。


「リクちゃん。そのバッチはね~? この学年で一番強いですよって証なの~」

「ふ~ん。そうなんですか。……ん? ……へ!?」


つまり……。


「僕が一学年で一番強いってこと!?」

「うん~。やったね~」


親指を立てて、グットをするマナ。

周りの空気はそれを合図にはじけ飛んだ。


「我らの女神が一匹狼を倒した!?」

「おい! 酒を持ってこいーー!!」

「祝杯だー!! 今日は寝ねーぞ!!」

「「「「おお――――――!!」」」」


「ちょ、ちょっと待ってよ! たしかに僕はキリさんに勝ったけど、たまたまだよ!! っていうかお酒は二十歳になってからです!!」


必死に弁護や注意をするがただの一人の声に対し、何十人の声が上がっているのが聞こえるはずもない。


そんな中。キリが僕にさらに近づいてきて囁いた。


「今の内に出るぞ。困っていたんだろ」


僕は不本意ながらも、その指示に従った。マナの手を引っ張ると、マナは頷き、一緒に外に出た。

廊下にはそんなに人はおらず、学校の外にスムーズに出ることができました。

(キリさんがいたって事もあるけどね。きっと……)

誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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