天然って恐ろしい……
そこにいた人は黒髪黒瞳で一学年最強と言われた人がまさかの戦いの初心者の僕に今さっき負けたという伝説を作った【一匹狼】こと仙道キリだった。
「おい。いま失礼なこと考えなかったか?」
あなたまで僕の思考が読めるのですか?
そして失礼って言葉知ってたんですね。
「たくッ。人がせっかく質問の答えを言ってやろうかと思ってたのによ」
姿は痛々しく、血が流れていて、フラフラで、立っているのが不思議なくらいだ。
しかも普通に話しているし……。生命力(っていうのかな?)がとてもキリさんはあると思う。
そして……質問の答え……言いたいのだろうか?
仕方がない。
背が彼のほうが高いので首を上げようとしたらいまだに体が悲鳴をあげる。
仕方がないのであまり首をあげないようにして目だけを上げる。
ちょっと背伸びしながらだったので、バランスをとるために腕を前に持ってきた。
「えっと……いつからここにいるんですか? 傷……大丈夫ですか?」
「「!?」」
鼻を押さえて、フラリと倒れそうになるマナ。
キリは後ろを向いて手で顔をおおっている。
「? あの……どうしたのですか?」
不思議に思い、二人をみる。そしたらルナが言いずらそうに聞いてきた。
「あー……主? その……ワザと狙っておるのか?」
「え? 何を?」
(主って天然なのじゃろうか? 背の低い主が自分より20cmほど背の高いキリを上目づかいでしたし……。しかも腕を前に持ってくるとは……。悩殺じゃな。キリが後ろ向くのは当然じゃな。男なら。マナは……可愛いとか思ったのじゃろ)
首を傾けているリクを見ながらそんなことを思うルナ。
「あの……質問は? 答えてくれないのですか?」
「教える! 教えるからちょっと待ってろ!!」
あ! 待ったくらいました。
どうしたんだろ……?
僕……何かしたかな?
普通に聞いただけなのに……。
「ウチ……一匹狼のこと、ちょっと怖いって思ってたけど……そんなに怖くないかも……」
「あぁ?」
「やっぱ怖い……」
マナ。早くも撃沈。
「よし! いいぞ。答えはな……」
ここまでくるに長かったね……。
なんでこんなに長かったんだろ?
「まず、いつからだが天童リクが――」
「僕の事はリクでいいです。みんなそう呼んでますし」
「あ……、そう。で、リクが指輪を外すちょっと前からだよ。傷は大丈夫だ。戦闘すればこれくらい、いつもだっつぅの。いちいち敵だった俺の心配してんなよ。身がもたねぇぞ?」
「う、うん……。ありがと……」
身が持たないと忠告する彼にお礼を言っておく。
彼……実は優しいんだろうか?
こんなに心配してくれて。
もしかして世話好き?
とりあえず。この人はホントは怖くない人だって、僕の中では決まってしまった。
嘩来「やるわね。リク……。さすがは私の――♪」
作者「来たか……嘩来……。で、今度はいつ帰るんだ?」
嘩来「帰る前提? 私は帰らないわ♪」
作者「いえ。帰ってください。もうしめるんで」
嘩来「しょうがないな~♪
誤字とか脱字とか修正点とかあったら指摘してね~♪」
作者「感想や質問も待ってます」




