赤い指輪
「………」
マナはパクパクと口を動かして、声の出せない。
ルナはというと……。
「あ、主……男……じゃったのか? スカートをはいておるからからてっきり女じゃと……」
恐る恐る聞いてくる。
その答えに僕はアタフタして答える。
「ち、違うよ! お、女の子でも冗談で言うでしょ!? だから今のは冗談なんだってば!」
もちろんこんなふうに返せばバレバレなのだが動揺している今のリクに冷静でいろという方が無理だ。
マナはいまだにパクパクと口を動かしていて、ルナはじーっと僕を見ている……というより僕の左手を見ている?
ルナの視線を追ってみる。
そこには見覚えのない指輪がはめてあった。
控えめに模様が楕円に書かれていて、その楕円の中に赤い宝玉が薄暗く輝いている。
僕はそれに見惚れていると。
「主。その指輪……いつからつけておったのじゃ?」
「え? さぁ? 昨日はつけていなかったけど……」
「主。その指輪……性転換魔法がかけられてあるぞ?」
「へ? う、嘘だ~」
な、なんだってー!?
「妾は呪術、又は魔術の神なのじゃぞ? 解析ぐらい造作もないわ」
メチャクチャ信憑性があるんですけど――――――!!!!
ということは何? この指輪を外せば男に戻れるってこと!?
確かめたい……確かめたいけど……!!
「ハハハハ……でも僕こんなのはめた覚えないし……」
「じゃあ外して見せて!!」
マナが気を取り戻し、身を乗り出しながら会話に入ってくる。
せめてマナがいなかったら僕はこの指輪をなんなく外して、男に戻れるかどうか確かめていただろう。
ルナは僕の契約した神の断片だからいずれ言わなければいけないだろう。
しかし、マナがいるとどうだろうか?
彼女は僕の友達だが、僕の発する事件に巻き込んでしまうし、なにより嫌われたくない。
その思いがグルグルと頭の中をめぐる。
とりあえず、打開策である言葉を使ってみる。
「お、男の子が……女の子になる訳ないじゃん!」
「ここは魔法が自由にいきかう〝ヒスティマ〟だよ?」
…………失敗です!
逃げれません!!
誰か打開策がありませんか!?
ピンチなんですけど!?
無理ですね by作者
ちょ、今なんか聞こえた!
なに! 今の!
どうしよ……逆に考えてみる?
知られると……どうなるか……。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問なども待ってます。




