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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第四章 一匹狼
57/230

敵意の正体

すみません。バトル次に延期です。

ごめんなさい。

「一つの敵意が近づいてくる……」


「「え?」」



「どういうこと?」


起きて一言目がこの言葉とは……世の中物騒になりましたな~。

などと言っている場合ではないな……。

ルナと同じ方角を見る。すると……。


「よう! さっきぶりだなぁ! クハハッ!」


見ていた方角に桜花魔法学校の制服を着た黒髪黒瞳の男の人、【一匹狼】仙道桐(せんどうきり)が声を上げてここまで聞こえるように言ってきた。

まだ遠く、小さく見えるだけだが。


「一時限かけてようやく見つけたぜ! 天童リク!」


なんだろう?

僕に何か用なのかな?

それよりも僕はさっきの彼より今のほうが言葉遣いが汚くなっている事に気がついた。

でも嬉嬉としているところからこちらが本性なのだろう。


「リクちゃん……」

「?」


話しかけてくるマナの声は真剣そのものになっていた。


「逃げよう。あいつ、戦う気だ。幸い後ろは森の中。いくらあいつでも森の中では簡単に見つけられるはずがない」

「え? 戦うって……いいの? 学校は認めているのですか?」

「午後の授業中だけ認められている」


授業中だけ認められているって……それでいいのか? 真陽さん……。


「でも授業は終わって――」

「まだ一時限残ってる! だからチャイムが鳴る前にここから――」



キーンコーンカーンコーン



空気の読まないチャイムが学校中に鳴り響いた。


「「!?」」

「時間切れだ。残念だったなぁ篠桜マナ」


チャイムが鳴ると同時に僕ら三人(一人、神の断片だけど)の前に立っていた。

さっきの風貌とは打って変わって、肩まで覆われている光、足の膝までにも同じように光で覆われている。

しかし、それはバチバチと鳴っていて雷だと知らされる。

顔にはいつの間に被ったのか狼の仮面をつけている。

しかもその仮面からも魔力が流れ出ている。

つまり、武装型ゆえ、仮面を作ったのだろう。


「さぁ、()り合おうか天童リク!!」

「そのまえに!」

「あ?」


彼を声で止める。


「なんかあんのか? そんやぁ精霊を出してなかったなぁ。待っててやんよ。さっさと出しな。逃げようとしたらわかってるよな?」

「いえ。精霊はもう出してます」

「ほぅ……じゃあいいな。もう()り合っても」

「なぜ僕を狙うのですか? 意図が全く読めません」

「あ? 一度戦いたかったからだよ。入学して二ヶ月しかたってねぇのに転入してきた謎の女とよぉ」


む……今の言葉にはカチンと来ましたよ? 特に最後。

僕だって好きできたわけじゃないし、できれば一生関わりたくなかったですよ。

なんで女にならなきゃいけないんだよ。ホントに嫌でしたね。

第一、女にならなくても別にいじゃないですか。

だって見つからないようにするなら別に隠れればいいことだし……。

女になるなんて論外ですね。

僕がいくら普段から女の子に見えるって言われても僕はれっきとした男ですよ?

お・と・こ・の・こなんです!!

なのに……なのに……!

決めた。

今日帰ったら雑賀さんをボコそう。

それこそあのムカつく顔をゆがませるくらいまで……。


僕の内にまたひとつ、雑賀にとっては理不尽な決心が生まれた。

一匹狼を目の前で無視したまま……。


決心がついたので目の前の一匹狼に意識を戻した。

雑賀「クシュン!」

???「どうかされたのですか?」

雑賀「いや……今、誰か俺の噂をしていたような……」

???「そうですか。早く仕事をしてください」

雑賀「厳しいな~」

???「幹部ともあろう方が怠けているからです」

雑賀「……面目ない」


???の事は近いうちに出ますのでそのつもりで。(何週間かかるか知らないけどね(笑))


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問なども待ってます。

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