ハリセンが以外に痛かったです
お腹がふくれ、眠くなってきました。
いや、寝ませんよ?
ただね、午後の授業の場所と内容がね……。
場所……ベクサリア平原
「いまから精霊とのコミュニケーションをとります。自分との精霊と絆を深めてください」
という内容でした。
ね? 眠くなるでしょ?
ポカポカする日の光と、そよ風があってそれが絶妙な吹きかげんで気持いんですよ。
でも内容を忘れてはいけないので先にルナを呼ぼうとしたら――
「リ、リクちゃん! ちょっとまって!」
慌てるマナに止められました。
それなりに大きな声だったのでほとんどの人がそちらを向く。
「どうかしたの?」
マナが近づいてきて僕の腕を掴み――
「じ、じゃあウチらは向こうで一緒に精霊とコミュしようね~!」
などと言って僕を引きずるようにその場を後にした。
――回想終了
場所は森の近くのベクサリア平原。
……なんで森が? とは思わない。
なんかもうね、異世界だからって言葉で片付けていいような気がするんだ。
さて……さきほどの質問を繰り返そう。
「マナちゃん。人前で堂々と、しかも大声で僕の名前を呼ばないでよ」
「さっきの質問とちがうよね!?」
むぅ……違ったか……。
思ったがマナちゃんのほうがしっくりくるな。
では、改めて。
「どうしたの? そんな世界が終わるような顔して」
「それも違うよね!? どうして慌てているのだよね!?」
そうだっけ?
でもニュアンスでは僕のほうもあっていると思う。
「と、とりあえずリクちゃん、あそこで〔ワンスペル〕でルナを呼ぼうとしなかった!?」
「だって呼ばないとコミュニケーションとれないよ?」
「そ、そうだけど……」
何が言いたいんだろう?
別に問題ないような気がする。
呼ぶだけだもん。
「あのね、普通――」
彼女が真剣に話すときは語尾が伸びないのか。
祖母に似たのかな?
「聞いてる!?」
「聞いてない」
「聞いてよ!!」
むぅ……怒られてしまった……。
素直に答えたのに……。
それがいけないとは思わないでおこう。
「最初から言うね。普通、召喚や精霊を呼ぶのに〔ワンスペル〕では呼ぶことは不可能なの」
「ふむふむ……それで?」
「リクちゃんはその不可能を可能にしたんだよ?」
「? つまり僕はすごいってこと?」
パシンッ
「いたッ!」
どこから取り出したのか、ハリセンでたたかれた。
紙だったので痛くないとお思いだろう。
ハリセンには微力に魔力が流れていて、痛覚自体にダメージがきました。
地味に痛かったです。
「異能ってこと!! あらためて聞きたいんだけど、リクちゃんの契約したのはホントに精霊なの? 不可能な〔ワンスペル〕で呼ぶ行為……。都市伝説みたいな自由な白銀じゃああるまいに……」
「自由な白銀?」
「それは今はいいの! いづれ教えてあげるから。 それより、ウチの質問に答えてよ」
「はい……」
押しきられました。最近多い気がする……。
僕って押しに弱いのかな?
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




