精霊で……いいのか?
彼女はいま、呪文を唱えていない。
ありえない。不可能だ。
呪文を唱えなければ精霊は答えない。
つまりこの精霊は特別な精霊なのだろうか?
それに人型だし、目に見えてるし……。普通、他の人には精霊というのは見えないはず。
だとしたら召喚? 精霊じゃなくただの人外なだけ? 吸血鬼とか人型だけど……。
首を振って否定する。召喚なら門が出てくる。光の門が出てくるはず。闇属性だけ闇の門だけど。
それでもやっぱり召喚にも呪文は必須。
ルナという人型が出てきたのはリクちゃんの体から、光となって出てきた。
悩めば悩むほど嫌になってきたので……うん。放置しよ~。
これはいくらなんでもおかしすぎる。
専門の人呼んで~。
「どうしたのじゃ? そなたら二人してボケ~としよって」
君のことで悩んでいたんですよ……。
「えっと……いちお精霊扱いでいいです」
「そ……そうですか……では名簿には精霊使いと書いておきましょう。クラスはスペィレイトハンドゥ組です」
「……長いですね……」
「みんなは略してスペ組って呼んでるよ~」
「では僕もそう呼びます。毎回長いので呼ぶのはなんかめんどくさいですしね」
「意外とめんどくさがり屋なんだ……」
「? なにか言ったの?」
「ううん。なんでも~」
良かった……聞こえてなかったみたいだ。
ちょっと失礼だしね。
失礼と分かっていても言ってしまうのは意外だったからだ。
「さて……魔法の型もわかったことですし……よしっと……この名簿持ってスペ組の担任の先生……えっと……」
「勝也先生でしょ?」
「そうだった、そうだった。勝也先生に提出してきてね」
そう言って名簿を渡す。
「マナ。職員室に一緒に行ってあげなさい」
「うん。じゃあ行こ~」
リクちゃんの手を引く。
「そういえばマナはどこのクラスなの?」
「ウチ? ウチはね~」
意味もなく合間を作ってみる。
まぁ、そこまで重要ではないので素直に言っておこ~。
「ウチはスペィレイトハンドゥ組 14番 篠桜マナだよ~」
笑顔で言う。
このときなんとなく。
彼女とは長い付き合いになるような、そんな気がしたんだ。
嘩来「作者さ~ん♪」
作者「また来た……なんですか?」
嘩来「なんでもない♪」
作者「じゃあ出てくるな!!」
これからあとがきにちょくちょく嘩来が出てくるような……そんな気がします。
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