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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第三章 桜花魔法学校
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神〝ヘカテ〟の断片

それはまたあとで怒るとして……。


「あの……神〝ヘカテ〟の断片って?」


僕はとんでもないものと契約してしまったのではないだろうか……?


「うむ。呪術と子育ての神じゃ。呪術以外に魔術という言い方もあるぞ。それと〝ヘカテ〟とは神そのものを示すから妾のことは別の名で呼ぶがよい」

「別の名前って……僕知らないけど……」


呪術と子育ての事を聞きたかったが二つ同時には喋れないので一つずつ聞く。


「名はそなた……いや、主が決めるとよい。そのくらいの事は主に決めさせよう」

「え? ……そのくらいのことなの?」

「うむ。妾は代々、主らの一族と契約してきたからのぉ」

「そうですか……」


改めて何にしようか……名前。

う~ん。そういえばこの子、髪の毛とか瞳の色って金色なんだよね~……よし!


「じゃあ君の名前は ルナ っていうのはどうかな?」

「ルナ……」


目を伏せる少女。

えっと……駄目だったかな?


「なぜ、ルナという名前にしたのだ?」


顔を上げて質問してくる少女。

? どうしてそんなふうに聞いてくるのだろうか?

とりあえず僕はそのままの事を口にした。


「髪の毛とか綺麗な金色だし、瞳の色だって綺麗な金色だし。月ってイメージがあるからかな? それに僕って月が好きなんだ」

「なぜ? 夜空にただ浮かんでいるだけではないか」


う~ん。なんでだろ……?

考える。しかしなかなか答えが見つからずに時だけがたっていく。

でない事を見越してか、少女が話す。


「まぁよい。それは各々聞くこととして、妾はルナと名乗ろう」

「うん。じゃあよろしくね。ルナ」

「うむ。よろしく頼むぞ主。……そろそろ意識の世界からでないか? まわりの者達が少々五月蠅くなってきておるぞ?」


そっか。僕はずっと目を閉じて微動だにしないから心配してくれているのかな?


「でも……ここじゃないと面と向かって話せないような……」

「そのことは心配無用じゃ。起きたら妾を召喚すればよい。妾を召喚するための呪文は必要ないでの」

「え? じゃあなんて召喚すれば?」


不思議である。だってそういうのって必要じゃないの?

じゃなければ召喚の仕方がわからない。


「妾の名を呼べばよい。それだけじゃ。妾は神の断片で基本、主と一心同体じゃ」

「え!? それじゃあ僕が魔力が無くなったってことはルナの魔力が無くなったってこと?」


そうなるのだろうか?


「それは無い。妾の魔力と主の魔力は全くもって別物じゃ。妾が人型ならば魔力は分割されておる」

「人型ならば?」


つまり人型以外にもなるのだろうか?


「うむ。妾の近くに、……ほれ」


ルナは近くにあった武器を引き寄せた。

その形は刀。

反りが高く(曲がっているという事)、刀身が銀色に輝いている。

鞘もあって刀の形からするに居合切り、つまり抜刀術がとても速く振れそうだ。こういうのを打刀という。

柄の部分は良くできていて壊れることがなさそうだ。壊れたら困るが……。

持つところは金色の布のようなものでしっかりと巻かれていて、持ちやすそうだ。


「これが……? ルナが武器になるってこと?」

「話が早くて助かる。基本妾は戦わない。妾は緊急時のみじゃ。じゃから、戦うときは妾は刀となり、主はその刀を使うのじゃ」


なるほど。

でもなんで緊急時のみなんだろう?

それに僕は刀を使ったことがない。


「主。そろそろ起きねば大事になるぞ?」

「? なんで?」

「マナとかいう小娘が主の体を揺さぶっておる。ハンクとかいう男は装置を停止して携帯を取り出そうとしているのではないか?」


へ?

……それって……ヤバイ!!

早く起きて安心させないと!!


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

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