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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第三章 桜花魔法学校
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僕の顔ってそんなにわかりやすいですか?

「失礼いたしました!」

いちお礼儀なので、挨拶をしておいた。


僕は必ず礼儀をなるべく欠かさないようにしていた。

よく母さんが礼儀を忘れると祟りがあるぞ~♪とか言って僕は初めそれに対して、んな馬鹿な。と思っていたのだが。

夕食の挨拶をしなかった夜。

布団に入ってさぁ寝ようかと思った矢先に体が硬直し、動けなくなった。

何事かと思って目を開けるとそこには……。

鬼の顔のあれがいた……。


「悪い子はいねがー!」


今ならあれはどんなのかわかる。

角の二つはえた赤い鬼の顔で、藁のような衣服を着ていて、片手に出刃包丁を持っている。

皆さんもおわかりだろう。

答えは―


―なまはげ。


怠け者を見つけて大暴れする妖怪で、あの時に僕のところに現われたのは礼儀を怠けたためだろう。

だとしても季節は夏。

あきらかに季節はずれである。


今思えばあの衣装はかなり暑そう……中にいた人は大変だ。

母さんの悪戯に付き合わされて。

もちろん、まだその時の年齢が幼かったため、僕は……、


「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


と、目をつむり、体をバタバタと動かし(このときなんで硬直が解けていたのだろう?)

女の子のような声で絶叫したのだった。

つい、そのなまはげを足蹴にし窓の外に押し出してしまってそのまま落ちて行ったのを知らず、目を開けた時に誰もいなかったので首をかしげて頭の上にハテナを浮かべたのをよく覚えている。




「リクちゃん! リクちゃん!」


僕の名を呼ぶ声の主に振り向く。


「どしたの? さっきからぼうっとして……頭打った?」


いやいや。君ずっと僕と一緒にいたでしょ?

しかも校長室でてからそんなにたってないのにどこに頭をぶつける時間があったの?

ん?

校長室……?


「そういえばマナさん」

「ウチの事はマナでいいよ~」


そっけなく答えるマナに対して僕は素直に受け取る。


「じゃあマナ。真陽さんのことおばあちゃんと呼んでいたのはなぜ?」

「うん? そりゃあ。ウチの祖母だからだよ? 名字同じだったじゃん。自己紹介聞いてた? もっかい言う?」

「いえ……いいです」


ちょっとへこみましたよ?

今の発言はちょっとへこみましたよ?

うぅ。

まるで僕が聞いてなかったみたいじゃないか。

ちゃんと聞いてたし、しっかりと聞いたうえで確認しただけなのに……。

この子、祖母の前だけいい子ぶってるのかな……。

言い方悪いけど。


「今ウチのことおばあちゃんの前だけいい子ぶってるとか思っているでしょ?」


まったくそのとおりです。

ナゼバレタ……。


「ウチのことをほとんどの人がそう思っているから。予想なんて簡単簡単♪」


そっか……。

とくにエスパーとかユウの使っているアレではないんだね……。


「まぁ。リクちゃんの顔はとてもわかりやすい顔でしたから、というのもあるよ?」


そんなにわかりやすい顔ですか……僕って。

地味に落ち込む。

まるで僕が正直者の顔しているみたいじゃないか……って悪い事はなにもないか。

たぶん。


え?

なんでなまはげが出てきたって?

……なんとなくです。深い意味はありません。


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

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