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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第三章 桜花魔法学校
28/230

どこからあの人の名字出てきたの……?

「だからぁ。君の本名って赤砂リクじゃないのぉ?」

「「!?」」


沈黙

沈黙

沈黙


「………ぼ、僕はそんな名前じゃ……」


横を向いてしまった。


「嘘だねぇ」

「う、嘘じゃないですよ! 彼女は赤砂なんて名字じゃなかったですよ」

「じゃあ何だったんだいぃ?」

「えっと……そう! 片倉です! 片倉! な? リク!」


言葉をはさむ雑賀。話し方からして相当動揺しているだろう。


「え? ……あ! そうです、そう。片倉リクって言うんです!」


どこの戦国武将だよ!

本音を言いたかったが言えない。

というかなんで雑賀は片倉小十郎(伊達正宗が一番信頼していた武将)が出てきたの!?

もうちょっとマシなのなかったの!?


「ふむ。面白い冗談だねぇ」

「じ、冗談じゃないですよ!?」

「そ、そうそう!」


あわてる二人。仕方がない。なぜなら僕のことを赤砂リクと呼ぶとジーダスがどこからか聞きつけ。僕をおそらく捕まえに来るはず。

そのことは絶対に避けねば!

魔法も満足に使えない今じゃ簡単に捕まってしまう。逃げ延びてユウを助ける、という使命が僕にはある。

それをなすまでは絶対にばれないようにしなければ……

雑賀の場合はただ単に僕を放したくないだけだと思われるが……。


「いろいろ考えているようだけれどぉ、そんなに警戒しなくてもいいよぉ。なにか考えていてもそれを止める気はないしぃ。確認したいだけだからさぁ」

「確認…?」

「私はねぇ。花火(爆弾。ボムともいう)とかいたずら(悪だくみ)とか祭り(戦争)が大好きなんだよぉ。それにぃ。私は顔が広いからいろいろと都合がいいよぉ? 協力してあげようかぁ?」

「協力? 何をですか?」

「ん~? 例えばある組織にのりこんで君の妹を助けるとかぁ」

「「!?」」


どういうことだ!? なんでこの人はこんなにも正確にあてることができるんだ!?

雑賀を見るが、彼は首を振っている。つまり話してはいないだろう。

それに今さっき僕と入って来たときに久々に会った様な挨拶の仕方だった。話せる機会など無かったはずだ。


「……」

「どうするぅ?」


こちらの情報を何らかの手段で持っている。それに比べこちらは何も持っていない。


―不利―


圧倒的に不利である。ならばここを乗り越える手段は一つ。


「わかりました。正直に言います」

「リクちゃん!?」

「僕の本名は……真陽さんの言った通りに赤砂リクと言います」


僕は正直に真陽さんに告白したのだった。

僕的には片倉小十郎より真田幸村のほうが好きです。


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

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