誰だっけ?
「準備でき……どうしたリク! なんだか周りの空気が暗いぞ!?」
「…ほっといてください……」
涙目。まぁ読んでいる読者ならその理由はわかるだろうが……。
不思議に思った赤髪の少年が雑賀に聞く。
「雑賀先輩また何かしたんですか?」
「いやいや。俺は今、おまえと一緒にいたじゃないか」
「そうでしたね。でも雑賀さんのことだから…」
雑賀の言葉に納得する誰か。ちょっと納得してないけど。
僕は赤い髪の人を知らなかったので聞いてみた。
「そういえば、その人は誰なんですか?」
「え!? 僕と会っていたじゃないですか!?」
「どこで…?」
首をかしげる。
う~ん、どこかで会ってたかなぁ? 記憶にございません。
しかし相手はどこかで会っていたという。
……どこで?
回想中。
該当なし。
なんか言いづらいですよね……あっている人に覚えていないっていうの……。
しかしほんとに覚えていないので言わなければならない。
「えっと……、ほんとにすみません。覚えていなくて……」
「あぁ……。僕っていつも影薄いんですよね……」
あ、座り込んで泣いちゃった。なにかヒントがあればいいのに。
でも現実ではそんなに簡単に出てくるはずもな……。
「確かに会っているぞ? リクちゃんの家に突入したうちの一人だぞ?」
出てきちゃったよ!? 簡単に出てきちゃったよ!?
なに! 雑賀さんって記憶力いいのかなぁ……。これとそれは別問題だと思うけど。
それにしてもあの夜?
思い出す。
確か、雑賀さんと……ほか二人が窓を割って入ってきたっけ?
……修理代高そうだな~。
雑賀さん、ちゃんと直してくれたかな?
と、いけないいけない。思い出さなきゃ……。
…………あ! 思いだした!
ポンと左手に右手を打ち付ける。
一人はガルムって呼ばれてて、もう一人は……グレンって呼ばれてた!
「思い出しました! 確かにいました! 名前はグレンさん……ですよね?」
確認するような言葉に呼ばれた本人は表情がパッと明るくなり、リクの手を両手で包むようにして握る。
そしてBUN.BUN.BUN.BUN.とめちゃくちゃ速く上下に動かしている。
手が痛いです……。
「思い出してくれたの!? ありがとう! あんまり僕のこと覚えていてくれる人って少なくて……。僕は桜花魔法学校の二年武装組なんだ! 学校に行っても気軽に声をかけてください!」
「わ、わかりました……」
正直。気迫に負けました。でも話し方はとても丁寧で(しかし結構迫力満載)先輩って感じでもないので友達って言う言葉がしっくりくる。悪い人ではなさそうだ。
ところで武装組ってなんだろう?
「何してんだ? 早く行くぞ?」
歩き出す雑賀。
「ちょっと待ってくださいよ~。僕が先行しますって~」
慌てて雑賀を追いかけるグレン。
そんな光景を見て、僕は(ちょっと騒がしい日常になりそうだな)と思っていたのだった。
でもそんな日常でも僕は一つの決心をした―。
―絶対にユウと……そしてソウナさんを助けるって―
―余談
写真撮影をするとき、他の服も着てみて写真撮ろうか! と言って、ゴスロリ服やら裸Yシャツやらナース服やらネグリジェなど(どこにあったんだ?そんなの)を出してきたのでカメラマンに、座っていた椅子を投げました。顔面強打。ご苦労様でした。
ちなみにその人の名前はデルタというそうです。雑賀さんの戦友だそうなのでとりあえず……。
遠くへ逝っても元気でいてください。
第二章これにて終了です。
……ストックがなくなってきたぁ……(泣)
が、頑張って一日ごとに……できれば二日に一回は出したいです。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想があれば気軽にご投稿ください。




