仕事? 僕にとってはどうでもいいです。
「男に二言はない!!」
「「ここで使うな!!」」
そんなコントをしている三人をソウナは呆れ顔で見ながら質問した。
「あなた達、こんな人がグループにいてリーダー的だと大変じゃない?」
「うぅ……。確かに大変です。だって町で情報集めしようと話を聞きまわっていたんですけど雑賀先輩だけ若い娘ばかりに話しかけ、メアドとか聞いてたし、今暇かい? とか言ってナンパしてたし……とにかくまともな情報が無かったです……」
涙目なグレン。いろんな事(雑賀の数々のナンパ)を思い出しているのだろう。
その肩はガックリとうなだれ、ユウと戦っていたときみたいな迫力が無い。
「まぁいいではないか。過去のことをグダグダ言うのはよくないぞ?
それに結果として面白い話(ジーダスの目的)のヒントを聞けるんだからな」
黙る二人。
そしてユウに目を向ける。(リクとグレン以外)
ユウはため息をつき静かな声で言った。
「それは……ジーダスの仕事の卒業仕事は受けたら最後―。
―その人とは二度と会えない」
「どういうことだ……?」
首をかしげるソウナ以外の一同。
ユウはそれ以上何もいわず、ただボーっと外を……いや。
迫りくる、ジーダスの建物を見ていた……
「だから僕を女の子に……?」
雑賀は話してもいいところをすべて話し。話してはまずいところは言葉を濁してしゃべった。(ユウの事やジーダスの目的のヒントなど)
幸い僕は、深くは追求しなかった。
そのほうがお互いにいいと思ったからだ。
そしてさっきの質問。顔をうつむけて言った。
「ああ。だから俺の要望じゃ……」
「確かに要望じゃないけど激しく同意してるじゃないですか!」
雑賀の言葉を途中で切り、怒鳴った。
話を聞く限り、女の子にしなかったら要求を呑まなかったということだ。
女の子にすることを思いつくユウもユウだが……。
とにかくおんなじようなものだったので、雑賀の腕を掴み、回し始める。
「いたたた! ちょっとタンマ! 腕折れる! マジで折れる!!」
「大丈夫です♪ 折れても僕に何の問題もありません♪」
笑顔で返す。
その満面の笑みはとても冷たいもので、本来優しくなれるはずの空気になるはずが、まったく別の冷たい空気に支配された。
雑賀は内心ガクガク震えながら腕の突破口を探すが……。見当たらない。
腕はリクにガッチリと抑えられ、見事に決まっている。
(どこでこんな高度な技を……!)
雑賀の思っていたことをリクが聞いているとこう答えていただろう。
あの親の元で生まれたらこんなの簡単にできるようになる。と……。
さすがに逃げれないと思ったのか雑賀は声を荒上げた。
「だ、大丈夫ではない! 俺に問題がある!!」
「頭に……ですか?」
「何さらっとひどいこと言ってるの!? リクちゃん!」
「え? ひどい事言いました?」
「まるで気づかなかったとでも言いたそうな目だね!?」
「なんのことですか?」
「あらかさまに目をそむけるな! とにかく離して! このままでは仕事に支障が!」
「それは仕方がないですね……」
少し手にこもる力を緩める。
そして―
「おお……わかってくれたか……いてて。とりあえず腕を離して……」
―力をさっきよりも強くする。
「仕方がないから自然治癒で治るまで仕事は休むしかないですね♪」
「うおおぉぉ!? そっちかよ!? いたたた! さっきより強くなっていますよ、リクちゃん!?」
「大きなもの(男に戻ること)を守るときには小さな犠牲(雑賀の腕)はつきものなんです……悲しいことですね……」
嘘らしい演出をする僕。
というよりも言葉の使い方が間違っている気がするが気にしない。
「まて!! とりあえずその大きなものは犠牲がなしでも守ることができるはずだ!!」
「しょうがないですね。話が進みませんし……そろそろやめますか……」
そう言って雑賀の手を離しました。もう少しで360度いったのに……。
おしいことをしました。まぁ。いつかは360度いきたいと素直に思いました。
実際に360度まわしてはいけません(笑)
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
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