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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第二章 ジーダス
18/230

魔力を強くするには…

「君の魔力は強すぎる。おそらく魔力だけならこのヒスティマで上位に入ることが可能だ」



「強すぎる?」

「ああ。リクは魔力が強すぎなのだ。……と言ってもいないという訳ではないぞ? 普段から魔力ばかり使うやつは体が自然と魔力をより多くためれるようにしている。あとは魔力は儀式をおこなうことで強くすることができるけど…」

「儀式って?」

「例えば一年魔法陣の書かれた部屋ですごす。やっている最中はいっさい外に出てはいけない」

「いわゆる引きこもりですね」

「他には体に魔法陣を書き数十年一度も消さずに生きるとか……。いろいろあるよ?」

「年数がたてば魔力が上がるみたいな感じ?」

「いや。何時間強烈な激痛に耐えればとかあるよ」

「Mには嬉しい儀式ですね」

「たしかに喜ぶやつを見たことがあったな……」

「うわぁ……」

「しかしそれでは儀式にならないから魔力が上がることはない」


まぁ、それで魔力が上がったらシャレにならないね……。


「あとは……人から奪うとかね」

「奪う?」

「ああ。しかしそれをやると刑で罰せられる」

「奪うってどうやって?」

「……」


急に雑賀が静かになる少し間をおいてから話した……。



「殺すんだ。魔力を持った人を…」



「!?」


殺す…? 人を…? そんなやり方が……。


「このやり方は残酷だ。しかしこのやり方が一番楽で時間もかからない……だからこれをしようとする魔力保持者がいる」

「雑賀さんはやったことが……?」

「あるわけないだろ。さっきも言ったとおりにこれをすると罰せられるしなにせ後味が悪い。狂っている奴がよくやるんだ」


そっか……あたりまえか。人を殺すなんて……。

そこでソウナが血だらけで倒れている絵がフラッシュバックする。


「そういえばソウナは? ユウもいないんだけど…」

「……そろそろその話でもいいかな。まずソウナはある企業、ジーダスを抜け出した罪人だ」

「罪人って……企業を抜けただけで!?」

「ジーダスっていう企業はそういう企業だ。一度入ったら二度と抜けてはならない」

「そんな……まるで牢獄じゃないか!」

「しかしちゃんと仕事をすればここは報酬もいいし居心地は最高だ。だから入社希望はたくさんいる。それに卒業するまで抜けることができないだけだ」

「卒業?」

「ああ。ここは入社して五年ごとに卒業仕事を受けられる。それを受ければこの会社から出ていくことができる。つまり五年ごとに抜けるチャンスがあるということだ」

「へ~。……ってそんなことはどうでもいいです! ソウナさんはどこにいるのですか!?」

「牢獄だ。あたりまえだろ」

「なんで!?」

「今さっきも言ったとおりに罪人だからだ」

「それだけで罪人なんておかしいです!」

「ちなみに君の妹は尋問…いや…拷問だろうな」

「…え?」


どういうころだろう?

聞き間違い?

ユウが拷問?

そんなわけが・・・。


「君の妹はこちら側の人間だった」


こちら側? ……っていうことは……

正直この後の言葉を僕は聞きたくなかった。

もう予想できていたし。

何より天真爛漫なユウにかぎってそんな世界にかかわってほしくなかった。

こんな汚れた世界に・・・。


「彼女は……


魔力保持者でしかもかなりの熟練者だ。

魔力自体も強く…最近知ったような感じでなかったし動きもキレがある。

よって彼女には尋問(・・)ではなく拷問(・・)で聞き出すそうだ」


誤字、脱字、修正点などがあれば指摘を…

感想などがあれば気軽に書いてください。


4/19 指摘をしてくれた方ありがとうございました。

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