時計って便利ですね~♪
「リクちゃん~。聞こえてますか~?」
雑賀の声で現実に引き返される。
「あ! はい! 聞いてます。…ごめんなさい嘘です…」
「はぁ。ちゃんと謝れたし、リクちゃんだから許すか。じゃあ初めから話すぞ」
「……お願いします」
「ちょっと上目づかいで言ってごらん?」
「……」
無言で例のブツ(時計)を持ち上げる。
「ごめん……もう二度と言わないからおろそうか」
真剣に謝る雑賀。
しょうがなしに時計をおろす。
そして満面の笑顔で、
「雑賀さん♪真剣に話しましょうか~♪」
「は、はい……」
なんか雑賀さんが目茶苦茶しぼんだ・・・。
とりあえず真面目に話してくれるかな?
「えっと…どこからだっけ?」
「僕が魔力保持者だってところですよ」
「あぁ。そこからか。えっと…なんでリクちゃんが俺を気絶させられたと思う?」
「え? 怒っちゃったから……?」
「いや……人は皆怒ると攻撃パターンが単純になるんだ。だからリクちゃんの攻撃じたいをよけるのはたやすいことだった」
「だったらなぜよけなかったのですか? ……まさかドM!?」
という冗談を言ってみた。
「そんなわけないだろ! 俺はノーマルだ!」
わりと本気で返してくれた。
ちょっと面白いかも。
まぁ話も重要なのでここら辺にしておこう。
「よけなかったのは…君に見惚……」
「人の体ってどうなってんだろ? 雑賀さんを解剖してみてもいいですか?」
「ごめん。なんかしらないけど謝るから解剖しようとしないで……」
両手を合わせて謝る雑賀。
解剖はちょっとしようと思った……理由は頭の中を見てみたいから。それで十分だった。
ちなみに切るためのものは例のブツ(時計)を解体すればあるだろう。
「話を進めて雑賀さん」
「ああ。だから見惚…」
「人って本気で殴って何回で仮死状態になるんだろ?」
「そんな疑問で俺を殴ろうとしないでほしい。とりあえず最後まで聞いてくれ」
なるほど……つまり話が終わってから殴ってほしいということか。
素手では痛いので例のブツ(時計)を持っていたのだが・・・。
とりあえず例のブツをおろす。
「よかった…。俺は君の魔力の強さに見惚れていたということだ」
「魔力に見惚れていた?」
「正確には驚いていて動けなかったのだ」
「どうして驚いていたのですか?」
よくわからない。
だって雑賀さんは魔力には少なくとも僕よりは何十倍も詳しいし……いったい何に驚いたのだろう?
「真剣に言おう。リク」
呼び捨てにした雑賀の表情はとても真剣だった。
いつもこんな表情でキザな人じゃなかったらとてももてただろうに・・・。
などとしょうもないことを考えていたら雑賀が答えた。
「君の魔力は強すぎる。おそらく魔力だけならこのヒスティマで上位に入ることが可能だ」
……は?
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4/19 指摘をしてくれた方ありがとうございました。




