全員電波系?
「まず、ここは君の住んでいる世界とは別世界のようなものだと考えてくれ」
「え? ギャグ?」
「いやいやいや。だれが本気でギャグなんか言うか」
「今日はエイプリールフール(嘘をついてもいい日。四月一日)じゃないけどなぁ」
「…リクちゃん。現実から目をそらさない」
「はぁ………別世界ですか……」
「そうだ。別世界だ」
自慢げに話す雑賀。
もう何が何だか分からなくなってきた。頭痛い・・・。
「この世界の名前はヒスティマ。大まかに言うと魔力保持者しかいない世界だ」
「あ! わかりました♪」
「? なにがわかったんだ?」
一息ついて。
「つまり全員電波系ってことですね」
「…てごわい……えっとつまりだな…」
「つまりこれは全部ドッキリですね。それしか考えられません。
母さんはいろんなことが好きだったし…全部母さんの思惑道理だったってことか…手の込んだことを…窓も割っちゃうし……。
そういえば前、母さんが真冬に雪山行きたいな♪ とか言っていきなり連れて…、いや、あれは拉致か…。しかも私服で放り出されたな~……なぜか死ななかったけど、よく生きていたよ僕……。あとは………?」
「わかった。とりあえずリクちゃんの母親はすごいことがわかったよ…」
雑賀が頭を抱えている。
そのまま動かないで何やらブツブツつぶやいていてちょっと怖いかも・・・。
「よしっ」
いきなりベットから立ち上がると手を前に出す。
「リクちゃんには見せたほうが早いな…」
「何をですか?」
「魔法を…だよ」
風が吹いたような気がした。
しかし空気ではない。
なにか別の空気が流れたようなそんな感じだった。
「我が名は雑賀。
荒れ狂う風よ…舞え。
〝疾風の銃〟」
彼が放った言葉が形を作り始めた。
そしてそれは二丁の短銃となった。
「……手品?」
ガクッ
雑賀がこけた。
「いやいや。手品じゃないよ。これは魔法だって…」
「あははは! そんなのあるわけないじゃないですか! さすがに騙されませんって! 雑賀さんって面白いですね!」
「……」
「……」
「……」
「なんで黙るんですか?」
嫌な予感がする。
雑賀は真剣な眼差しで僕を見つめてくる。
さすがの僕でもなんとなく分かった。
雑賀さんはどう見てもこういう嘘はつかないように見える。(馬鹿だけど…)
つまり……
「……ほんとに魔法で作りだしたんですか?」
「そうだ…。さすがに女の子の前で嘘はつかない」
「僕は男ですって…。それよりも魔法が実在したなんて…」
「まだ気づいていないのか…。まぁその説明は後回しだな」
「気づいてないってなんですか?」
首を傾げる。魔法が実在したことには気づいたのに?
「えっと…これで魔法が実在したことは言ったな…次は…」
「ここには普通の人はいないのですか?」
「ふむ。その言葉に対してはイエスだ。ここにはさっきも言ったとおりに魔力保持者しかいない。それはこの世界には魔力保持者しか入ることができないということだ。例外もあるがな。簡単だろ?」
「へぇ~。そうなんですか…?……おかしくないですか?僕は入れてますよ?」
「つまりリクちゃんは魔力保持者ってことだ」
「……僕が?」
「気づいていなかったんだね…。ま、想定済みさ…」
知らなかった…僕がその魔力保持者だなんて…。
僕も剣とか銃とか出せるのかな?
出せるんだったら刀がいいな~♪ だってかっこいいじゃん♪
でも戦ったりするのかなぁ~・・・。
それはいやだな~。
でもアニメみたいに・・・。
リクはちょっとした想像の中にとらわれてしまった。
今回リクは少し現実逃避してますね~。
誤字、脱字、修正点、感想があれば投稿ください。
4/19 指摘をしてくれた方ありがとうございました。




