赤の魔法剣士
いつもより五百字ほど多いです。
そこは赤の世界だった。家の中だったはずの場所は崩れ去り平らな大地が作られる。
そしてその大地はところどころから炎が燃え上がっている。
その地はもはや現実の世界から切り離された。
別世界も同然のような世界に変わり果てていた。
「フィールド展開!? しまった!」
ガルムが驚く。
しかし驚きながらも言葉を紡ぐ。
「我が名はガルム!
いでよ! 我が下僕〝地獄の門番〟!」
ガルムの前に門が現れ、門が開く。
すると中から犬の頭が三匹現れた。もちろん体は一つ。
これがガルムの魔力を具現化したものだった。
もちろんグレンも黙っているわけではなかった。
「我が名はグレン。
〝業火の炎〟…我が手足とせよ」
グレンの手足が燃え上がる。
どうやらグレンはユウと同じ属性のようだ。つまり…
「灼熱の大地ねぇ。俺にはむしろありがたいですね」
同じ属性のフィールドは自分自身の魔力を増幅する。
「同じ属性か……それじゃあただの魔力比べか……でも私の世界だもん。
使い勝手は私のほうが上! いくよフレイムソード!」
剣を上段に構えて斬り込む。
斬り込んだ剣の軌跡に炎が残る。
「うわ! 危ないなぁ。いきなり斬ろうと走りこんでくるなんて。しかも速っ! おっと!」
横なぎに振ったがそれもかわされる。しかしかわした瞬間剣を突くような形で構え魔法を放つ。
「炎砲!」
魔法が発動し、火の玉が前方に放たれる。
「うわわ! ちょ……っ! 避けきれな……」
グレンがガードの姿勢で構えようとしたところに横から影が入り込む
ボウッ
影に炎砲が当たり、炎が舞う。
しかしものともしない影はそのままユウに攻撃を仕掛けてきた。
「ガウッ」
「く……っ!」
影―もといケルベロスが前足の爪で攻撃してきたところを剣で防いだが、いとも簡単にユウの体はとんでいった。
そしてそこにいたガルムが拳を上から叩きこむ。
「一対一と勘違いしていないか?」
「かはっ!」
拳ごと地面にたたきつけられたユウは気が失いそうになるのをこらえガルムにむかって剣を振るが軽くとらえられ…
「むん!」
剣ごとユウを投げ飛ばした。
「いけケルベロス! やつを痛めつけろ!」
「ガウッ」
ケルベロスが跳躍しユウにせまる。
ユウは剣を地面に突き立て受け身をとり魔法を放つ。
「フレイムロード!」
剣を振ると炎がケルベロスにむかってはしる。
さすがに空中では回避できないケルベロスは真正面からくらうしかほかなかった。
さらにケルベロスが落ちてくるだろう場所の前に立ち、剣を上段に構える。
そしてケルベロスが落ちてきたところにとどめをさす。
「灼熱の炎よ…我に力を貸したまえ…バーニング!」
ケルベロスに剣が当たった瞬間。
炎が爆発しケルベロスを跡形もなく消し飛ばした。
「なっ! ケルベロスが負け……っ! くっ…魔力が…!」
「まずは一人!」
「いやぁ。強いな~。この人。あのケルベロスが負けるなんて……先輩大丈夫ですか?」
「すごい……まさかそれなりに名をあげてるガルムが負けるなんて…」
ガルムは片膝を立て、うずくまる。
グレンはガルムを心配しつつユウから目を離さない。
ソウナは信じられないというような眼でユウを見る。
しかしユウの攻撃もここまでだった。
「すごいね、君。うちにほしいぐらいの逸材だよ」
「え?」
予想外からの声。
振り向くユウ。
しかしそれさえもさせてもらえずにユウは激痛を後頭部に感じ、意識を失った。
「おまえら手間取りすぎ。まぁここまで強かったら納得だけどな」
「雑賀先輩! いつの間に起きていたんですか? もっと早くに加勢してくださいよ」
「スマンスマン。機会をうかがっていたんだ。捕まえたんだから気にすんな。結果オーライだ」
「気にしますよ……普通」
フィールドが解放され静寂の部屋に戻る。
雑賀が懐からタバコをとりだし口にくわえてからライターで火をつける。
一服した彼はソウナにむかって一言。
「人質が二名こちらの手にいる。……あとの言葉はわかるよなぁソウナ」
この言葉にソウナは従うことしかできなかった。
戦闘しゅ~りょ~。
うまく書けない…(泣)
ガルムが弱いなと思ったみなさん…。違います。
ユウが強いだけなんです…。不意打ちされましたが、雑賀とまともに戦うといい勝負になると思います。
次から第二章になります。
いよいよリクがなりますね~。
ユーザーページでちょっとネタバレ(4/14の活動報告)しています。
ネタバレが嫌な人は見ない事をお勧めします。
4/19 指摘をしてくれた方ありがとうございます。




