もはや兵器
「……だめ?」
白夜さんが確認をしてくる。
僕はレナさんとの会話で大丈夫な事がわかったので、
「ううん。いいですよ。あとで場所を伝えます」
と伝えた。
すると白夜さんはなぜか首を振って、言った。
「……今。……後だと忘れそう」
「なんですと!? 今ですか!?」
アキさんとハナさんが居るのですが!?
アキさんとハナさんを見る。
二人して耳をこちらに向けていて、聞く態勢に入っているようだ。
これは何としてでも!
と思った矢先。
白夜さんが近づいてきて、言葉を放った。
「――我が名は白夜
――潜む刃をその身に宿し
――〝影の銃槍〟は静かに訪れる」
彼女の影から音もなく、何かが出てくる。
「〝影の銃槍〟よ。力を解放し、静かなる空間を作り、許可する者のみを連れていけ。〈密会の夜〉は影の向こう側」
歌うような旋律の呪文によってフィールド魔法が発動された。
空間が割れ、全てが夜に包まれる。
空に月が輝く平原だった。
「うわ~。綺麗……」
「……月の事? ……私の事?」
「月ですよね!? 普通!」
「……そう……」
シュンとなる白夜さん。
えっと……悪いこと言ったのかな?
「あれ? 他の人は?」
話を逸らそうとして周りを見る。
「……私が許可した者しか〈密会の夜〉には呼ばれない。……今回、許可したのはリクちゃんだけ。……これでいろいろ話せる」
「こんな魔法があるんだ……。あ。その右手に持っている物が白夜さんの武器なんですか?」
コクンと頷く白夜さん。
右手に持っている物は、月に照らされていて、なんとなくわかった。
黒い槍のようなものだ。
でも少し機械的なシルエットが見えて、先端は槍とちゃんとわかるように矛先がついているが、その矛先の下に、穴が開いている場所がある。
「……これは銃と槍が一緒になったガンランス。……遠くにいれば銃を使い、近くにいれば槍を使う。……零距離砲もある。……銃の種類は弾によってかわる……。……アサルト、サブマシン、ガトリング、スナイパー……」
ツッコんじゃ駄目ですか?
人型銃器ですよね?
ねぇっ!?
僕は思いっきりツッコミたい気分にさらされたが、頑張って我慢をしていた。
「……あとRPGとか火炎放射とかいろいろ出せ――」
「人型兵器ですか!? 白夜さんってとても危ない重火器の上に爆弾物も持っているのですか!?」
「……だってそういう武器だし。……でも安心して。……レーザーは使わない」
「使えるの!?」
初めて僕が、白夜さんにツッコんだ瞬間だった……。
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