本当は?
「……で? ……本当は?」
ほら。
居候がこんなところに来ないでしょ。
「え!? 違うの!?」
「白夜ちゃんよくわかったね!? 私はわかんなかったね!」
「わ、わたくしはわかっておりましたわ」
……え?
白夜さん以外わからなかったの?
「むぅ……。仕方あるまい。妾はリクと契約した精霊じゃ。ゆえにリクを主というのは道理というものじゃ」
見破られてしまって、少しションボリしているルナ。
……ここまで人間らしい精霊はいないんじゃないかな?
実際精霊じゃないけどね。
確か……神霊……だったよね。
ここでみんなの反応を見る。
アキさんの場合。
「へ~。こんな精霊いるんだ~。珍しい……。メモメモっと」
とカメラでルナを撮ったり、メモをとりながら感心している。
ルナは別段嫌がっているようには見えなかった。
ハナさんの場合。
「この精霊って他の人でも見えるんだね!」
とやや興奮気味に、ルナをいろんな角度から見る。
その目は物珍しそうに見る目だ。
興奮しているのだから当り前かな……?
白夜さんの場合。
「……リクちゃんって意外とすごい人?」
と僕を見てくる。
「いえ、僕はすごくないです」と返しておいた。
レナさんは何か考えているようだ。
(人型の精霊? そんな精霊がいるのでしょうか? しかも呪文を唱えて、喚んだそぶりも、ないですし……。あ! 【自由な白銀】の娘だから? ありえそうで怖いですわ……)
と、レナは考えていたが、結局はよくわからないで片づけてしまった。
リクはレナがそんなことを考えているとは、つゆ知らず。
そろそろ魔法の練習をしようと思ったので準備を始めた。
「ルナ。お願い」
「今回は練習か?」
「うん。……ダメ……かな?」
「そんなことはないぞ? 練習に精を出す事は、よいことじゃ。――χαρι――」
不思議な言葉を使い、ルナの姿が変化する。
それは一つの刀となる。
僕は左手で鞘を、右手で柄を握って少し抜く。そして戻す。
この行動は昨夜、気になっていたのを確かめるためだ。
昨夜は刀身が淡く輝いていたように感じたのに、今は感じない。
どういうことだろ……?
〝ヘカテ〟に何か関係があるのかな?
「はわ~。刀になっちゃった! これはスクープとして書けるよ!? 『リクちゃんの精霊は……』みたいな感じに書こ!!」
「リクちゃんすごいね! 私、こんな精霊、見たこと無いんだよね!」
書かないでください、アキさん。
そして、見てたら逆に怖いです、ハナさん。
レナさんは相変わらず考え込んでいる。
ただ……白夜さんだけが、反応が違った。
「……その精霊。……武器精霊?」
「「「「「え?」」」」」
みんなして丸くした目で、白夜さんを見つめた。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




