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ヒスティマⅠ  作者: 長谷川 レン
第五章 特訓と作戦とあの人と……
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仕事が早い神の断片

でもよく考えたら〈鏡花水月〉は錯覚させる魔法だから普通には見えないだけであって、まわりから見たらなんか魔法使った?って反応になりそうだよね……。

だったら少しぐらい見せたっていいかな。


「ルナ。出てき――」

「ちょっとまったーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

「え!? ちょ、なに!?」


マナが前回もしたように腕を引っ張って、後ろを向き、小声で喋る。


「いい!? ここでワンスペルで喚ぶようなマネだけはしないで!!」


いまさらだが『ワンスペル』と言うのは魔力を帯びていない言葉で魔法を使うことで、そんな事が出来るのはごく少数の魔法使いだけだ。

そのなかに精霊使いや武装型はいない。

精霊使いや武装型は必ず呼びかけなければいけないためである。

そのためには必ず魔力を帯びた言葉、すなわち『呪文』を唱える必要がある。

僕は精霊を使っている訳じゃないから別に使っていいはずである。


「え? なんで……?」

「だ~か~ら~! 普通は無理だから!! フリだけでもちゃんとして!!」

「……はい」


今日のマナちゃん……。

なんか怖い……。

僕のほうが普通なのに……。


「何しておるのじゃ? (あるじ)にマナ。そなたら騒いでおって、楽しいかの?」


うん。

僕はわかってた。

ルナって言うだけでも出てくる神の断片なんだもん。

いまさら……おそいよね。


「なんで出てくるの!?」

「い、いや……。呼ばれたから出てくるのは当然なんじゃが……。わ、悪かったかの?」


ちなみにルナの場合、『呼ぶ』が正解であって。

『喚ぶ』は不正解である。

理由としては、すでに僕の中にいて、召喚された訳ではないから。


「もうちょっと待っててよ!!」

「よ、よくわからんが、一旦還った方がよさそうなのじゃが……主。妾、もうちょっと遅かった方がよいのか?」


僕の袖を弱々しくひっぱりながら、聞いてくるルナ。


「ううん。早いに越したことは無い……はずだから、そのままでいいよ」


いいはず……である。

マナちゃんが睨んでるけど気にしない。

ルナは僕の影に隠れながら、


「う、うむ。ということじゃマナ。すまんが妾は主の言うことしかきかんのじゃ。そ、そう睨むでない! か、考えてやらんでもないぞ?」


慌ててマナに言葉を返している。

その顔はあきらかにマナを怖がっている顔。

口を大きく開けて唇を震わせて、涙目でマナを見ているからである。

口調だけを取ると、少し戸惑っているだけのように見えるのだが……。

表情まではごまかせる事が出来なかったようだ。

こういうとこばっか見るとホントに神様?って疑いたくなるけどね。

誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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