監禁編 赤砂ユウ・続3
「あなた。名は?」
さきほどより興味を持ったので聞いてみた。
「な、名前ですか? その……。行橋 雁也って言います」
「そう……。雁也君、何歳?」
「えっと……今年で19ですね」
高校を卒業したばかりか……。
「好きなエ○本は?」
「そりゃあもうきょ――って何言わせようとしているんですか!?」
そういえばいつの間にか、あのウザッたいのどっか行ったな。
ん?
雁也の言葉をスルーした理由?
なんとなく。
雁也は疲れ気味にため息をついて聞いてきた。
「あなたは何ていう名前なんです?」
「私? ……誰にも言わない? ここにいる人たちに」
「はい。ここは何かおかしいです。おかしいところには信用するな。母からよく言われてました」
「……私がおかしいとは思わないの?」
普通はそう思うだろう。
だからさっきよりも興味を持った。
……ってかあなたってマザコンですか?
「あなたは……その……悪くないような気がします。だって暴れる訳でもなく、何か計画がある……というような感じでもありません。これまでの報告書と姿を見て、決定付けました」
「あまりそういうの、よくないと思うな~。だってそれで騙すなんて人、たくさんいるんだよ?」
「そんなことありません」
いつの間にかオドオドした感じが無くなっている彼、雁也は自信満々で言った。
「私の魔眼、〈レアリーダウト〉の前では嘘を見抜くことなど簡単です。見抜くことしかできないのが欠点ですが……」
「ふ~ん。魔眼ね~……? 魔眼保持者!?」
小声で驚く。
魔眼保持者……。
それは目に元々宿る魔力を使う者たち。
数がもとから少なく、見られることなど滅多に無いが、魔眼の力は保障される。
一人につき右目、左目と左右で一つずつ能力を持つ。
そのため、魔眼保持者は基本オッドアイ。
オッドアイではないと左右両方とも同じ能力ということだ。
だからといって油断はならない。
その分強くなるということなんだから。
雁也はおそらく、カラーコンタクトを入れているのだろう。
よく目を凝らすと、眼の色が微妙に違う事がわかる。
「あの……一つの質問に答えてくれませんか?」
「いいよ。そろそろ話す相手が欲しかったし」
『我が居るではないか!!』
嘘。私は彼を試した。
ホントにそんな力を持っているのか、と……。
そして彼は見事に嘘だと見破った。
「……話し相手……いりませんか?」
「協力者が欲しいわね~」
「協力者? 何を協力するのです?」
「その前に協力してくれるの? 言ってみて。質問を。それで今度は私が試されるんでしょ?」
「……わかりました。では……」
彼は一間置く。
そして真剣な瞳で聞いてきた。
「あなたは人殺し、又は殺す予定ですか?」
その質問に私はためらいなく……。
「ジーダスの親玉は殺す予定ね~」
「……なぜ……嘘をつくのです?」
彼は困惑している。
当然だろう。
嘘でこんなことを言うのだ。
嘘で最低な事を言うのだ。
そして嘘を見抜ける人の前で言うのだ。
だから私はこうやって言葉を使った。
「否定の否定は強い肯定ってね♪」
私は彼に向って笑顔で言った。
『おまえの口癖だな。詳しくはある小説のだが』
(まぁね♪ エンはよく私のことみてるな~)
彼は、顔を赤くしながら言った。
「協力……させてもらえませんか? 僕でよかったら」
「ありがと♪ 私の名前はユウ。赤砂ユウ。協力してもらう事はね――」
今回で監禁編が終わりました!
やっとコメディーをかける!
ヨッシャー!!
まぁシリアスも好きですがね。
誤字、脱字、修正点があれば指摘を。
感想や質問も待ってます。




