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2.おニューのゲーム

大会が終わって…夜が明けた。

爆睡したせいなのか今朝はシャキッと起きることができた。

しっかりと睡眠時間を取ることは健康的な生活を続けるにあたってとても大切なことなのだ。

快適なゲームライフを送る時、健康的だとゲームプレイに良いことが起きるとかそんなことないとか…

そんなことはどうでも良い!


週末である今日は予定が入っている。僕(たち)は大型商業施設へと歩いて向かっていた。


「いやー可愛い顔してなんてことしやがる…大会であんなことするの前代未聞だぞ?」


「可愛い顔は余計だ!ボクは男だ!」


「ははっ!女の子って言われても問題ないぜ切菜(きりな)ならな」


「ボクは気にするぞ!」


僕の名前は夜野 切菜(よるの きりな)、ゲームを趣味とする大学1年生だ。横にいるコイツに言われたように容姿がコンプレックスだ…。


横でニコニコする男は同級生の鷹取 翔介(たかとり しょうすけ)だ。ゲームを通じて知り合ったが…コイツは…


「俺がDGFのネット大会の参加を勧めて(すす    )みたとはいえ、まさか優勝するとは思わなかったぞ?それも誰も予想だにしないビル倒壊フィニッシュ!」


「あれはDGF(デストロガンファイト)の仕様を悪用しただけ。爆破倒壊してくださいって言ってるようなもんだよ。大会っても国内だしぃ」


「普通大会の最終局面でやりますかねぇ…ネットで界隈は大騒ぎだぜ?」


 まぁ…あんなビッグサプライズみたいな事をしたからなぁ…誰でもびっくりするさ!


「俺のチームメイトも度肝抜かれてたぞぉ?俺の誘いだから誰なんだって問答攻めだったよ…」


「いつも澄ました顔でゲームしてる奴の焦りは見たかったなぁ!」


この鷹取 翔介という男。

チーム「韋駄天(いだてん)」に所属している。日本国内でも名の知れたプロゲーマーである。

特にFPSゲームが専門。射撃の腕は世界レベルで、

コイツとは高校の頃からゲームを通じて知り合ったのだ。


「んで…プロゲーマーになる気は?今ならウチに!!」


「やーだね!プロチーム所属とか考えてないよん」


「なーんでだよ!実力的には十分問題ないだろぉ?」


「僕はあくまで趣味の範囲でやってんの〜」


大会は勧めたことを無下にするのは失礼だから参加しただけだ。今のところはどこかに所属というのは考えていない。


「ま、まあ?うちのお偉いさんもえらく気に入ったみたいだから…そういうメールが来るかもなぁ!?」


「うへぇ…まじかぁ」


対応するのめんどくさそうだなぁ…。

DGFの大会楽しみたかったとはいえ、優勝してしまうのは誤算だったような気がする…。

もしメールが来たら翔介に見てもらおう。

それに今気になっているゲームもあるし…


2人で歩いているうちに当初の目的であるカフェに行き着いた。

大会のアフターで一息つこうぜと翔介からのお誘いだ。

僕がカフェラテ、翔介がブラックを頼んで席に着いた。周りのあちこちから視線を感じるが、気にしないでおこう…。


「そうだ、切菜ちゃーんはあのゲーム買うのかい?」


「ちゃんづけするな!…あのゲームって?」


「知ってんだろ?『ビヨンド・ファンタズマ』さ」


「あぁーそれなぁ」


翔介も興味を示すほど期待されているオープンワールドSFゲーム「ビヨンド・ファンタズマ」。貰えるものはもらっておく主義だから…やってみる価値はありそうだなぁ。

コイツがこういうゲームをやろうとしているのが意外だ。


「それね…昨日の大会の優勝商品で貰ったよ。F(フューチャー)E(エンター)T(テインメント)社もかなり力入れてる感じがするな」


「そりゃそうだ、DGF以上に期待されてるらしいからな…俺もチームメイトに予約しとけって何回も言われてさぁ〜」


翔介は押しに弱そうなタイプだからな…何度も頼み込めば渋々オーケーを取ることは実証済みだ。


「事前情報では…行けないところは無い、どこまでも広がるSFワールド…」


「累計予約10万突破!無限に広がる世界であなただけのメカを!!ってやつね」


「クランを作ったり、ランキング戦があったり…いろんな楽しみ方ができそうだな!…なになに、世界に一つしかない武器や特別なストーリーにも出会えるかもしれない…だって!?」


「ユニーク要素かぁ…ネットで荒れそうだな…」


「そこはFET社も対策は考えてるだろうな。特定のプレイヤーに対する嫌がらせとか多くなるかもしれないし…」


「っていうかだいぶハマってるなプロゲーマーさん?発売日の詳細知らないけどうつつを抜かしてると実力差つくんじゃなーい?」


「我ながらだいぶハマっちゃってるよ。まあこれでもプロだからね。パッと出の外道リーパちゃんにはどのゲームでも負けないさ。もちろん大会でもな?」


こんなことを言っているが、国内では敵無しの実力派プロゲーマーだ…面構えが違う…。

ていうかちゃん付けやめてもらえませんかぁねぇ?

何だその外道リーパって…


「あ、そうそう」


「ん?どした」


「そのビヨンド・ファンタズマの発売日だけど…」


「それ今日だぜ?」



一瞬思考が固まったが…オイ!マジかよ!今日じゃねぇか!どうすんだ!出遅れてっぞ!


「まあまあ落ち着けって、どうせ今日やり始めるんだろ?」


「発売日にやらなくて何がゲーマーか!」


「それもそうだなぁ…。俺も一緒に…といきたいところなんだが夜に予定がはいっててな…。」


「キャラメイク楽しみにしておくよ。外道リーパちゃん」


「へいへい…ってか何だその外道リーパって…」


「昨日の試合を見た観戦者から付けられたあだ名だとさ…よっ!外道!」


「ぜんっぜんうれしくないぃーー!!」


翔介の笑いは止まらなかった…。というかなんだそのあだ名は!!許すまじ観戦者。


一方その頃…切菜の家へ一つの郵便物が届けられていた…

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