表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

白鳥からじょしこうこうせいへ

 つまり、この日からこの男子の彼女になったというわけで。わたしは、あまりこの大野くんという男子を知らない。知らなすぎたのだ。


 見た感じはちょっと筋肉質の170㎝くらいの色黒男子。彼は地元ではイケメンで有名だったらしい。そんな彼がわたしに告白したとあれば、みんな黙ってない。

 

 次の日大野くんから、

『友達がゆまちゃんに会いたいらしくて。紹介したいんだ。いいかな?』

『う、うん…』

 

 わたしは、よくわからず放課後彼と彼の友人達に会いに行った。男子との免疫なんてないわたしには場違いだということがよくわかり、何も話せず「おとなしい彼女」で終わった。

 

 学校の廊下で彼とすれ違っても、気が付かないふりをしていた。本当にどうしていいのか、わからなかったのだ。

 学校の授業でも教えてくれない男子との話し方を、ぜひ学びたいと思った。

 

 そんなことをしていくうちに、何かこの女子は違うと思ったのだろう、1ヶ月で振られることになった。


《ま、別にいいや。ノリだったし》くらいの感じだったが、知らない男子には即答しないよう学んだのだ。


 わたしがかわいい説なんて、そんなわけない。まだ疑っていたわたしに、また電話がなった。


『川田さん?こないだ大野と会ったときにいた木村といいますが。わかる?』

 と、知らない男子からの電話だった。

『わかんない』

 わたしは、即答する。


『だよね。実は、別れたって聞いて、俺にもチャンスあるかな?明日の放課後駅で待ってるから』

『え?あ、はぃ…』


《どーゆーこと?勝手に待つな。てか、誰?》


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ