表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

勉強

 あれで解決したかのように思っていたわたしたちの関係は、一瞬にして変わっていた。クラスの女子たちの態度が、いつもと違うと気がつくのに時間はかからなかった。


『あみ、おはよ』

 いつも通り声をかけると、すかさず他の女子があみを連れて行く。《え?どうゆうこと…》

『友達の彼氏、横取りするとか。ちょっとね』

 誰かが言った。

『違う。取ってない…』

 わたしの声は、誰にも届かなかった。その日からわたしは一人になった。他の関係の無い女子たちも、巻き込まれたくないようで…。わざわざわたしに声をかけてくる人はいなかった。


《きっかけはわたしだし…》なんか納得できてしまったわたしは、強く生きようと心に決めた。《去るもの追わず》もなかなかいいものだ。

《休み時間なにしよ。話し相手もいないしなぁ》

 そう思ったわたしは、苦手な勉強を楽しむことにした。


 そして迎えた中間テストでは、初めての学年トップを獲得したのだ。でも、心からは喜べなかった。

《一人ぼっちも悪くないな》

 とにかく毎日一人で、開き直ったら気楽で楽しい日々となり…。

《このまま卒業式を迎えるのか…》

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ