表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/19

19話 お楽しみのはずが・・

 俺は勇者になって、魔王を倒す物語を空想していたと虹子に説明した・・


「勇者って、子供みたいね・・」


「別にいいだろ!暇なんだから、それに結構、楽しいし・・」


「ふぅーん・・それでニタニタしてたの・・」

「まぁな・・」


 納得したのか、虹子は大きく溜め息を1つ付いて


「私、本当に心配したんだから・・隼人が変になったと思って・・」


 ホッとすると


「で、その物語に私は出て来るの?」


「出て来ない・・」


「何で?私も出たい!」

「いや・・急に言われても・・」

「何でよ!空想するだけでしょ、簡単じゃない!私も出して!毎日、見舞いに来てるのよ!」


「そう言われても・・魔王を倒す話だからな・・」


「私が美しい姫で、(あふ)れる美貌で魔王を倒すってのはどう?」


「どうって言われても・・話がメチャメチャになる・・」

「じゃあ隼人がヤられた後、私が女神になって救うってのは?」


「う~ん・・ダメだな・・」


「何でよ!じゃあ空想なんて止めて!じゃないと、もう見舞いに来ない!」


「いや、それは・・」

「大体、妄想なんかでニヤけてる場合じゃないでしょ!ちゃんと現実を見てよ!」


 俺は黙ってしまったが・・虹子は黙らない!


「どうするのよ!そんな身体になって!もっと、為になる事に時間を使って!現実逃避してる場合じゃないの!分かってる!」


 これ以上、虹子を怒らせたくない俺は、空想するのを止める事にした・・



『これから、お楽しみだったのに・・』


(終わり)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ