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幕間 ヒュマノ教団2
幕間 ヒュマノ教団2
ヒュマノ教団は、信者数は万を優に超える比較的大きな宗教団体だ。
とはいえ、アーベントを排斥するための破壊活動を行うものはそのうちの極一部だ。
だが、その極一部は、その活動を徹底していた。
その活動の一端が、ARSSの支援団体の一つであるディーポンド財閥に警備員として侵入することだった。
勿論、ヒュマノ教団との何も関係無い真っ新な戸籍を用意して、だ。
そして、警備員として、至極真面目に働いてきた。
今までずっと、命懸けで財閥と財閥の一族守ってきた。
しかし、それも全て信頼を得るためで。
本心から守ろうと思ったことなど、微塵もなかった。
何故なら、彼らは『人もどき集団』を支持する害悪なのだから。
必要となれば、誰だろうと喜んで殺そう。
化け物なんかに頼らない、健全な社会を作るために。
