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空色の琥珀刀  作者: ざしき
1/2

第一話

(ん、なんだこれ。)


はじめに思ったのはその一言だった。


「あ、動いた。」


声が聞こえる。少女の声だ。

その声を聞いたあとオレはゆっくりと立ち上がった。

そしてゆっくりと目を開ける。

その目の前の景色を見たときにはもう意味がわからなかった。

目の前にはコンクリート製の高いビルが何個もあった。

そしてその高いビルに囲まれた暗い路地裏にオレはいた。


「キミ、こんなところで何してるの? 」


声の方を見ると中学1年生くらいの少女がいた。


「何をしてるのと言われましても目が覚めるなりこんなところにいたものでなんにもわかんないんですよ。」


オレがそう言うと少女はニコニコしながら


「キミはどこから来たの? 」


と質問してきた。


「日本です。」


オレがそう言うと少女は驚いたような顔で


「キミ、日本から来たの? 本当に日本から来たの? 」


と返してきた。


「そうですけども、そんなに驚く必要あります? 」


オレがそう返したとき少女は何か言おうとしているようだった。

その時、路地裏の向こうから


空姫(くうき)〜。そんなところで何してるの〜。」


という声が聞こえた。

声からして女の人だとわかった。


「あ、真奈(まな)ちゃんだ。」


と少女は言った。


「君は空姫っていうの? 」


そうオレが聞くと少女は


「うん、そうだよ。私は空色 空姫(そらいろ くうき)って言うんだ。」


そうニコニコしながら言ったあと


「せっかくだし、私のことは空姫って呼んでよ。」


と言った。

オレはとくに断る理由なんて無いと思ったが初対面の人にここまで個人情報を開示して呼び捨てで呼ばせるという行動に疑問をいだきながら


「わかった」


と言った。

空姫は


「やった〜」


と言いながら飛び跳ねていた。

その間も真奈さん? はこっちに来ていた。


「空姫〜。なにして・・・・・・」


その真奈さん?はオレを見るなり少し警戒して


「きみ、そんなところで何してるの!? まさか空姫を誘拐しようと・・・・・・急いで警察に連絡しないと!! 」


なにか勘違いしているようだった。

オレがそう思った瞬間、空姫が


「違うよ。この人はここで倒れていたんだよ。」


と言った。


(よかった〜。見方がちゃんといた〜。)


と思った矢先、真奈さん? が


「もしかしたら、倒れていたということにして空姫を誘拐する気なのかも!!」


と言った。


(う〜ん。そんなことないんだけどな~。)


と思いながら誘拐犯の濡衣を着せられているオレはこの状態をなんとかしなければいけない。

どうすればいいだろうか。

なんてことを考えていたら警察らしい人がぞろぞろとやってきてオレを拘束した。


「7時31分、誘拐の容疑で男を確保。」


と一人が言った。

オレはなすすべもなく連行された。

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