【漫才】SNS
全「どうもー、よろしくお願いします!」
ボケ1、ヤッホーのポーズで会場に向かって
ボケ1「SNSって、便利ですよねー!」
ボケ1、聞き耳立てる
ツッコミ「いきなり何言ってるんだよ!」
ツッコミ、ボケ1の頭を叩く
ボケ2、ツッコミを覆い隠すように割って入ってくる
ボケ1とボケ2、コミカルな芝居がかったわざとらしい感じの喋り方で、
ボケ2「(客席に向かって)いやー、皆さんね、SNSって色々されてるかと思うんですけど、私も(ボケ1を指差し)彼と連絡取るのはもっぱらラインなんです。」
ボケ1「そうだよね!」
ボケ2「あと知ってます?最近の中高生って、ラインじゃなくてインスタのDM、つまりダイレクトメールでやり取りするらしいんですよ」
ボケ1「えー、そうなんだ!」
ボケ2「それから、SNS中毒とかSNS依存症って言う言葉も生まれて社会問題化してるんですって。」
ボケ1「うわあ、大変だ!」
ボケ2「しかも最近は匿名なのをいいことに、誹謗中傷などの事件が後をたたなくて…」
ツッコミ、割って入る
ツッコミ「ちょっと待って、ちょっと待って!」
ボケ2「えっ、どうしたの?」
ツッコミ「どうしたのじゃないよ!何勝手に割り込んできて二人で三文芝居やってるんだよ!」
ボケ2「ごめんごめん」
ツッコミ「あと今の話を総合するとさ、」
ボケ2「うん」
ツッコミ「あなた達はラインもインスタもやってるわけね?」
ボケ1&ボケ2「そうだよ」
ツッコミ「俺、どっちのアカウントも全然知らないんですけど!」
ツッコミ、むくれてそっぽ向く
ボケ1とボケ2、目を合わせて気まずそうに愛想笑い
ツッコミの意見をスルーして、
ボケ2「まあ、このようにね、SNSでは誰かが仲間はずれにされて喧嘩になるってことも…」
ツッコミ「いや、ごまかすなよ!二人とも俺とのやり取りいっつもメールじゃねえか!」
ボケ1「(逆ギレして)いや、だから!(ボケ2を指差して)あいつが今からSNSは確かに便利だけど、頼りすぎると良くないよって話をしようとさ…」
ツッコミ「何でそっちが怒ってるんだよ!…だいたいそっち二人がラインでやり取りしてて、俺だけメールって逆に面倒くさいでしょ?」
ボケ1「うん、確かにそうだね」
ボケ2「俺も面倒くさいと思ってた」
ツッコミ「じゃあ最初から教えろよ!…あとSNSって具体的にどれやってるの?」
ボケ1、指折り数えながら
ボケ1「ツイッターでしょ、フェイスブック、カカオトーク…」
ボケ2「あと俺たちマイミクだよねー」
ツッコミ「そんな前から!全然知らんかった…で、2人はSNSで何やってるの?」
ボケ1「まあ、乾杯の動画撮ってあげたり…」
ボケ2「あとどっちの服が似合うかアンケート取ったりとか」
ツッコミ「いや、インスタのストーリーズでよくあるやつ!いい歳して何やってるんだよ!」
ボケ1「あー、あとクイズだしたりマジックやったりしてる」
ツッコミ「クイズにマジック?それは面白そうだね。どんなやつ?」
ボケ1「はいじゃあ、このマッチ棒を一本だけ動かして数字を半分にして…」
ツッコミ「いや、ティックトックのCMか!」
ボケ2「このグラスに入ったピンポン玉をこっちのコップに入れて…」
ツッコミ「それもティックトックのCMじゃねえか!」
ボケ1「はいじゃあ、今から誰でもできる簡単なマジックを…」
ツッコミ「それもティックトックのCM!全てがティックトック!お前らどんだけティックトック好きなんだよ!」
ボケ2「まあこのように、新しい文化を積極的に取り入れてだね…」
ツッコミ「いや、しゃらくせえわ!…(ボケ1の方を向いて)っていうか、本来あなたがこのグループのまとめ役なんだからさ、ちゃんと3人を繋いでよ」
ボケ1、突然固まり、喋らなくなる
ツッコミ「あれ、どうしたの?(ボケ1の肩を掴み、揺らしながら)ねえ、どうしたの?ねえ、返事して!」
ボケ2、2人の間に割って入り、ツッコミを横に押し出す
ボケ2「(大声で)FF外から失礼します!」
ツッコミ「わっ、びっくりした!…何、どうしたの?」
ボケ2「(ボケ1を指して)彼はね、1つの漫才中140文字までしか喋れないんだよ」
ツッコミ「いや、2人揃ってツイッターの影響受けすぎだろ!SNS中毒とはお前らのことだ!いい加減にしろ!」
全「ありがとうございました!」
完