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005_幕間_女神の迷宮戦記

人類にとって受難の時代であった。


200年周期で蘇る謎多き魔人の王・承認の魔人と5年に渡る戦いの末、遂に人類は魔王軍を居城に追い込んだ。


最後の決戦を前に戦意を高騰させる各国連合軍。そこに冷や水を浴びせる情報が舞い込んだ。


行方知れずとなっていた偉大な魔術師、元バハナスギャバン枢機卿ミカが破壊の女神の眠る大迷宮に軍勢を率いて進軍したのだ。


当初、意図が掴めず、情報の信憑性を問うていた各国首脳であった。

しかし世界中の諜報部門が独自に集めた情報を集約した結果、ミカは明確な目的を持って迷宮に潜ったとの結論に至った。


論拠は後述するとして、結論を記す。


目的は人類誕生神話にある破壊の女神の復活である。

その先に待つのが、人類全体の殲滅であったのか、もしくは選民のみの世界創造であったのか。


今の世にあっては、まさに神以外知る術はない。


歴史学者ダーリング著『女神の迷宮戦記』より


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