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屍の王〜腐人から始まる転生譚〜(仮)  作者: エイム
第1迷宮
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俺… 死んでる?

事案に惚ける事数秒、我に帰った。


(魔法に、ステータスとか言ってたな… まるでゲームみたいだ。)


と、まだ生温い腕を齧りながら考える。

まだ十全には思い出せないが、俺はゲームが好きだった。その中でもRPGというジャンルのものだ。


そのジャンルには、ステータスがあり、レベルがあり、魔法やスキルなんてものもあった。

敵を倒してレベルアップを重ね、ラスボスの魔王を倒すという王道ファンタジーである。


(ってことは、俺はトラックに轢かれて死んだ? そして、この世界に転生した… 記憶が曖昧な間に成長して今に至り、記憶を少し取り戻した… 的な?)


本当に転生なんて物が起こり得るんだなーと呑気に考えながら腕を齧っていると、思い至ることがあった。


(ってことは、転生特典とかチートとかあるんじゃね!? 最強の魔法使えるとか! )


前方に片腕を向け、ゲームで使われていた魔法を唱えてみる。


(ファイヤーボーーーーール!)


だが、何も出ない。声すら出ない。


(くそ! 魔法はロマンなのに! じゃあ、最強の肉体か!?)


と、身体を見回した。左肩は爛れおり、右脇腹は抉れ、身体の所々が腐り落ちている。

右手で首やら顔を触ってみると、グチャ、とした感覚があり、首から上も腐っていることが分かった。

そして、左手でおっさんの腕を持ち、未だに齧っていた。


(あれ? 俺… 死んでる?)



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