強さの標準高くね?
更新遅いのに短くて申し訳ありません。
次の話はなるべく早く更新いたします。
(ちょっと待てよ?
ここは最下級の神の迷宮だろ?
って事は神力ってやつが弱いって事で、出てくる魔物も弱い?
ゲームで出てくるダンジョンは冒険者が潜って探索して宝を手に入れて一攫千金!みたいな感じだよな?
この迷宮が最下級の神が作った迷宮だから、出てくる魔物も弱くて宝も良いのが無い可能性が高いよな?
え? 入ってくる冒険者、人間もそれに合わせて弱いってことだよな?
俺たちが戦った人間って初心者冒険者で弱いって事か?
確かに、俺が戦ってたやつレベル2だったし…)
“鑑定”で得た情報とこれまでの経験を元に考察を続け、ある結論が導き出された。
(この世界の人間の強さの標準高くね?)
間違った結論が。
(いやいやいや!
いくらなんでもそれは…
ポチとゾンちゃんが“存在進化“して俺よりも一気に強くなったのに、人間達からしたら駆け出しレベルの冒険者って事だろ?
俺ってどんだけ雑魚なんだよ…
“傲慢”が無かったら本気で雑魚中の雑魚って事じゃねーかよ…)
間違った結論から導き出された間違った現実に絶望して頭を抱え蹲る。
だが、それも数秒のこと。
すぐさま立ち直り今後の目標を再度決めた。
(………よし!
もっと気合を入れて強くなるしか無いって事だな!
まずはこの迷宮を攻略して強くなるしかない!
ポチ! ゾンちゃん! ゾンビ達!
この骸骨どもは俺が倒すから手出しすんなよ!)
そして、顔を上げ階層守護者の骸骨達に目を向けると、ゾンビ化した鼠・蝙蝠・芋虫の大群に群がられている骸骨達がいた。
弓師と魔術師の骸骨は応戦する暇もなく倒れ伏し、剣士の骸骨は手に持った剣を振り回し懸命に応戦していたが、数の暴力には逆らえず朽ち果てようとしていた。
そして、そんな光景を目にし、憤慨した。
(………!?!?!?
なーーーーーにしてくれとんじゃー!!!!
主人が強くなろうと覚悟を決めた矢先に!!!!
これでも食いやがれ!!!!)
猛り狂った勢いのまま“火魔法”により特大の火球を生成し、塵芥のゾンビ達に群がられた骸骨剣士に向かって放つ。
火球は自らの下僕らしい塵芥のゾンビ達を巻き込みながら骸骨剣士の目の前に着弾し爆発した。
そして、爆煙が晴れ姿を表したのは、跡形もなく吹き飛ばされた塵芥のゾンビ達と、骸骨剣士の物であろう頭蓋だけが残されていた。
(くっそ!
俺のステータス強化のための生贄が訳も分からんやつらに台無しにされた!
“物質吸収”で俺が持ってないスキルだけでも取り込んで力にしないと!)
知らぬ間にできた下僕達の破片の事は気にせず頭蓋に近寄り、“物質吸収”を発動させた。
お馴染みの淡い光に包まれた事で安心感を得つつ“ステータス観覧”をする。
種族:腐人
HP:165/165
MP:170/170
筋力:E(98)
耐久:D(158)
俊敏:D(147)
魔力:D(169)
幸運:S(500)
装備:魔剣アグニ ロングソード ロングソード マント(赤) レザーアーマー(赤) レザープレート(赤)
スキル:忍び足 仲間を呼ぶ 統率 強奪 指導 火魔法 回復魔法 偵察 気配感知 観察眼 危機感知 気配遮断 隠密 剣術 鑑定 狂気化 硬化 聖魔法 短剣術 危険感知 集団気配消失 連携
エクストラスキル:無し
種族スキル:食再生 同種化
固有スキル:傲慢 物質吸収
特殊スキル:骨構造組み替え
特攻:人間 狼 狼統率者 緑小鬼 緑鬼 腐大鼠 腐蝙蝠 腐大緑芋虫 骸骨剣士
神力:最下級神リキウスの神力の欠片1/10
(は?)
ステータスに見慣れぬ項目が増えていた。




